私たちには分別心があり、自分を価値のある自分と価値のない自分に分けています。日頃は価値のある所に立っていますが、思い通りにならないことにぶつかると、価値のある自分が崩れ、価値のない自分になります。
しかし、価値のない自分と言っても、自分がそう思っているだけで、客観的な事実ではない。でも、私たちは自分が自分のことを価値のない自分と見るように、まわりの人も価値のない人間だと見てくるのではないかと思って、こんな自分は存在してはならないと否定してしまいます。
苦しみは他人が否定するから生み出されるのではなく、自分が自分を否定するから生み出されます。
価値のない自分だと思っても、それも仕方ないかと自分を受け入れることができれば苦しむことはありません。
価値のある自分も価値のない自分も自分が生み出した幻の自分。だから、価値がないと思ってもとらわれることなく、自分が自分のことをそう思っているだけなんだと受け入れることが大切なのですね。