私たちはできるか、できないかにとらわれて生きていますが、このできるできないに対するとらわれが苦しみを生み出します。
それはできる所に立とうとして、できなかった時に、自分がここにいてはいけないように思うからです。
でも、人生から見たら、できたとしても、できなかったとしても、それほど大きなことではない。
みんな生きて、みんな死んでゆくことには変わりません。
そう思うとちっぽけなことで苦しんでいるのだと思います。
真実から見たら、人が上下にとらわれていることは、実にちっぽけなことだと思います。
でも、それによって苦しみが生み出されていると思うと、人は大きく世界を見ることができず、ちっぽけなことにとらわれている存在だと思います。
人生死を受け入れてしまったならば、何も苦しむことはないのだと思わずにはおれません。