仏教とは布施の教え。布施とは、相手の心を暖かくすること。
荒れ果てて冷たくなった心を耕して、豊かな温かい大地に変えることが布施ということです。
よく仏教を伝えるというと、仏教の話をすることだと思っていますが、仏教の話をすることは、タネを蒔くこと。
タネは荒れた大地に蒔いても、芽を出しません。まず、荒地を耕し、豊かな大地に変えなければ、タネを蒔いても実りをもたらす事はできません。
それと同じように、心も荒れた心から豊かな心に耕さなければ、仏法の教えというタネを蒔くことはできないのです。
仏法の話を聞いてもらいたいからこそ、まず布施をして、相手の心を耕してゆくことが大切なんですね。