私たちには、自分のことを認めて欲しいと思う愛欲の心があります。その為に、自分をよく見せようと格好つけて綺麗な自分を演じようとします。
しかし、それはただ演じて見せているだけなのに、それで認めてもらうと、それが本当の自分かのように思って執着するようになります。
その為、綺麗な自分とは違う本当の自分を否定して、これは自分じゃないと思うようになります。
私たちは綺麗な自分に執着するので、本当の自分を認められず、否定する。
でも、本当の自分を否定すると、人と会う時は、いつも格好つけてよく見せようとするので、疲れる。
だから、プライベートは一人でいようとします。しかし、一人でいるのも寂しいから、また、格好つけて人の中に入ってゆく。
それで心が疲れると、また、一人になる。
そんなことの繰り返しになります。
いつも人と会う時は格好つけているので、誰も本当の自分を知らないし、自分も本当の自分を否定している。
そんな中でいつも寂しい心を抱えながら生きてゆくことになるのです。
人は本当の自分でいても認めてくれる環境を求めています。
それが本当は家庭の筈なのに、家庭にいても格好つけてしまったら、どこにも本当の自分を出せる所は無くなってしまいます。
格好悪くても本当の自分を出して生きてゆける人は幸せなんだと思いました。