仏教とは、右に言ってくださいと言われたら、右に行けばいいんだなと聞く教えではありません。
右に行きなさいということを通して、なぜ右に行かなければならないのかを聞いてゆくことが大切です。
それは仏教を聞くとは、質問を通して思想を学ぶことが大事だからです。
思想を学べば、質問をする前に、この質問を通して善知識がどのように答えるか想像できるようになる。
やっぱりこのように答えたかと答えに対して納得して聞くことができる。
すべての善知識の答えは仏教思想を基にして答えていることが分かるようになる。
だから、一つの質問を通して、自分の身の回りのあらゆることに対しての疑問が解けるようになる。
それが仏教を聞くということなのです。
まさに一を聞いて十を悟ることができるのです。