私たちは思い通りの人生を生きることが幸せだと思っています。
この思い通りとは、自分の理想としている自分のイメージで生きること。
私たちは自分はこういう人間だという理想のイメージを持っています。
そして、このイメージを崩さないように生きています。
もし何かのことでこのイメージが崩れたとしたら、弱い自分、無力な自分、醜い自分が見えて苦しくなる。
だから、そんな自分を否定して、理想の自分の通りに生きようとするのです。
しかし、どんなに理想の自分を演じることができたとしても、それは本当の自分ではないから臨終に崩れる。
そうすると、今まで見たくないと避けてきた弱い自分、醜い自分が見せつけられる。
本当は理想の自分のように生きるのではなく、この弱い自分、醜い自分を受け入れるように生きなければならなかったのに、それが分からず生きてしまった。
人生とは本当に大切なことが分からず生きている人が如何に多いかと思わずにはおれません。