仏教がなぜ必要か分からないという質問を受けました。なぜ必要なのかと言えば、それは自分のまわりの人に実践して欲しいものが仏教だからです。
私が幸せな毎日を送る為には、私のまわりの人が仏教を実践しなければできません。
なぜ必要なのか分からないというのは、その人が幸せな毎日を送ることができたからだと思います。
でも、その幸せな毎日は当たり前ではない。まわりの人が仏教精神をもってその人に接してくれたからこそ、苦しみを味わうことなく、毎日を送ることができたのです。
仏教がもしなかったならば、私たちの生活は苦しみに染まります。一人一人が苦しみを生み出す種まきをして苦しみ、その苦しみを吐き出して楽になろうとするので、そこにいる人たちすべてが苦しみを押しつけあい、みんな苦しまなければなりません。
仏教は自分ではなく、自分と一緒に暮らしている人たちみんなに聞いて欲しいもの。みんなが仏教を実践してくれたら、自分が楽になる。
仏教が必要ないと思うのは、必要ないと思うほど、みんなが仏教を実践してくれるから。
幸せだからこそ、仏教が必要ないと思ってしまうのです。