演じている自分が本当の自分を否定する | 幸せのこころとかたち上田祥広のブログ

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人はどうしたら幸せになれるか。なぜ苦しまなければならないのか。お金や地位や名誉をどれだけ手に入れたかを問題にするよりも、自分がどうしたら幸せになれるかを問題にして生きてみませんか。

私たちは肉体の中に自分というものを持っています。自分らしく生きると言った場合、この自分のままに生きるということです。

しかし、私たちには、他人の目に映る自分にとらわれる心があり、他人がこのように自分を見るから、自分はこういう人間にならなければならない。そう思って、演じている自分があります。仏教では、この演じている自分を我と言います。

だから、自分というと、肉体に宿る本当の自分と、演じている我という自分の二つがあります。

そして、多くの人は我の方を大事にして、本当の自分を否定しています。みんなが思っている自分像を崩さないように生きているのです。でも、それはまだ本当の自分は違うけど、みんなの思っている自分のイメージを崩さないように演じているだけなんだと意識している間は、いいけど、この演じている自分こそ、自分なんだと思って、本当の自分を否定しだすと、人生が不安に変わります。

自分はこういう人間なんだと思えば、思うほど、そうでない自分が見えると否定する。それは自分というものを大きく持っている人ほど、苦しみは大きくなります。その結果、自分を演じることができなくなってしまう。それでいて、本当の自分で生きることもできない。不安と苦しみの中生きなければならなくなります。

人間は本当の自分を出して生きることが一番幸せです。本当の自分を否定して、どんなに愛されるキャラを作っても、それは自分の心を不安に染め、やがて体調も崩してしまいます。

自分らしく生きること。それが大切ですね。