人間には我他彼此の心がある。これは自分の我のついたものと、ついていないものを分ける心。そして、我のついたものは大事にしても、ついてないものは、これは自分とは関係ないからと無慈悲になる心。自分のものと、そうでないものとの間に落差がある心のことです。
この心は同じ相手であっても、思い通りになる時は可愛がり、思い通りにならない時には冷たくなる心でもあります。
しかし、私たちは相手に対してやったことは、自分へと跳ね返る。自分ではないとやったことでも、冷たくしたことは、自分が思い通りにならない時に、まわりから冷たくされているように感じて苦しむ。結局、自分と関係ないからといって、冷たくしていい人は一人もいません。
真実から言ったならば、相手は自分。すべて自分に返ってくると思って、優しくしてゆかなければならない人たちばかり。これが本当に分かれば、人生は幸せなものに変わるのです。