本当に徳のある人というのは、太陽のような人だと思います。太陽は、光と温かさを与えてくれるもの。
光が闇を照らすように、徳のある人は先が見えない闇の心に光を照らし、人生の方向性を明らかにしてくれる人。また、どんなに智慧があって、現実と向き合わなければならないと分かっていても、いざ、現実と向き合うと不安になって前に進めない。そんな人に愛情を持って接して、現実と向き合い、前に向かって一歩一歩進ませてくれる。そんな太陽のように光と温かさを持った人が徳のある人だと思います。
そう言えば、仏様の中にも、太陽の光のような仏ということで、大日如来とか、ビルシャナ仏と太陽の光のような存在が仏だと言われている。
みんな幸せを求めていながらも、幸せになる為のタネはなかなか蒔いてゆくことができない人が多い。それはどうしたら幸せになれるか分からず、分かっていても、現実と向き合うことが苦しくてタネを蒔いてゆくことができないのだと思います。
確かに、親しい人とすれ違いがあって、気まずい関係になった時に、この関係を修復するには、自分から近づいて謝ってゆくのが一番だと分かっていても、ちっぽけなプライドが邪魔して、自分から頭を下げることができない。
そんな人に対して太陽のような人は、近づいてゆき、自分にとって如何に大事なものを失おうしているかを教え、相手と向き合うことができるように、温かく励ましてくれる。
幸せは頑張らないからなれないのではない。自分のことを支えてくれて、正しい方向へと押し出してくれる太陽のような存在がいないから、幸せになれず苦しんでいる人もいるのだと思います。
そんな存在に自分も近づいてゆけたらいいなと思いました。