源空三五のよはひにて源空三五のよはひにて 無常のことはりさとりつつ 厭離の素懐をあらはして 菩提のみちにぞいらしめん源空上人は十五歳の時に、人は必ず死ぬことを悟った。死ぬということを悟るとは、今自分だと思っているものが崩れるということ。このことが分かると、今まで自分を守るために、感情を傷つけていたことが分かり、感情を傷つけていた世界から離れたいと思うようになる。だから、感情を大事にする世界である菩提の道へと入ったのである。