真心徹到するひとは 金剛心なりければ 三品の懺悔するひとと ひとしと宗師はのたまへり
どんなことがあっても現実と向き合うことから逃げない。頭で分かっていても、いざ都合の悪い現実がやってくると、現実の苦しさから、目の前の現実から逃げてしまい。他人が悪いのだと他人のせいにしてしまう。そんな人も現実と向き合うことの大切さが知らされ、善知識に支えてもらいながら、現実と向き合い、説法を聞いてゆくと、心から現実と向き合わなければならないと真実信心が徹底して到達する時が来る。でも、それは現実から逃げることはできないと心から知らされた金剛心であるけれど、現実から逃げたい心は依然として吹き上がり、他人が悪いのだと思う心も吹き上がる。こんなに現実と向き合わなければならないと分かっているのに、それでも現実から逃げようとする心が吹き上がるのだな、愚かだな情けないなと懺悔するので、三品の懺悔する人と等しいと善導大師は言われたのです。