念とは | 幸せのこころとかたち上田祥広のブログ

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人はどうしたら幸せになれるか。なぜ苦しまなければならないのか。お金や地位や名誉をどれだけ手に入れたかを問題にするよりも、自分がどうしたら幸せになれるかを問題にして生きてみませんか。

仏教で悟りを開いてゆく過程に念定慧というものがある。まず、念とは、意識の下で自分のことを自分はどう思っているか。自分像をどうイメージしているかということ。

例えば、自分のことを心の奥底で駄目な人間だと思っている人は、いつも自分は駄目な存在かどうかが気になる。そして、自分は駄目な人間にならないように必死に頑張るし、頑張っても思い通りに行かないと、自分は駄目な人間だと思って自分を責める。また、この駄目だという念を持っている人は、他人のことも駄目かどうかで判断する。

例えば、自分の常識に照らし合わせて、少しでも悪い所があると、こんなこともできないなんて、駄目な人間だと、その人のことを見る。そして、相手のことを駄目な人間と見るから、自分もちょっとのことで駄目だと言われているような気がして、駄目だと言われないように頑張り続ける。これが念。