昨日に引き続き友人のfacebook投稿文から。
彼女は某語学学校の英会話講師なのですが、この夏休みを利用して新潟・佐渡旅行に出掛けました。
日本海を船で移動しているときの写真に添えられた文を引用してみます。
写真に映るのは大きな青空と広大な海、それを二等分する水平線のみという地球の輪郭を感じさせる眺望でした。こんな景色と対峙したら、頭の中でうごめく嫌な考えなんて一切合切吹き飛んでしまいそう。
"Sailing on a beautiful blue ocean with the most perfect horizon ahead ! "
海の上から彼方に見える水平線、美しく広大な海。しかもその水平線はなだらかに弧を描きこの星がま~るい星なんだと思い出させてくれるかのよう。
そんな光景に感動した心情を投稿した文なのだと思います。
この文を読めばこんな風に意味内容を理解することはできます。しかしそのような眺望を目の当たりにして、これだけ簡潔な英語で情景を描写できるかと自問すれば、今の私の英語力では出来ない相談となってしまいます。
自分なら恐らく、I'm sailing on ..... and I can see the horizon! It's really beautiful !
などと問題なく言わんとしていることは通じるが、3つも文を作ったせいで全体が冗長になり、結果として「感動の密度」が間延びして読み手にとって迫力のない文を書いてしまうでしょう。
そこを友人Kate氏は、あっさり "with the most perfect horizon ahead !"とさばいてしまうところに「ネイティブ」を感じます。
最初このwithは付帯状況のwithだと決めつけていましたが、この場合のwithは単なる前置詞のwithのような気がします。
「ジーニアス英和辞典第4版」で "ahead"を引いて見ると、品詞は副詞とあり、「[名詞の後で]前方の」と書いてあります。
だからここの構造は、with+名詞 という前置詞+名詞という前置詞句であってaheadは副詞として直前の名詞horizonを後ろから修飾しているだけでしょうか。。。
付帯状況に関する構造上の基本は、with+A+BにおいてAとBの間に意味の上での主述関係が成立するということですよね。
aheadは副詞ですから述部として機能する言葉ではないように思われます。
Bに仮に形容詞や前置詞句が来ても、AとBの間にbeingが省略されていると考えれば、A is Bという主述関係は成り立ちますが、副詞では非文法的になる気がします。
しかし私は万年英語学習者なので、思いっきり間違ったことを言っている可能性が十分あります。
お気付きの点はコメントにて教えてください!





