東京宝塚劇場 花組公演 宝塚友の会 第2抽選で当選したS席が1階14列一番右端だったので、一番右端は見にくいと思い、やり方さえ忘れていた6月12日の先着順にトライすることにしました。
2020年から抽選しか申し込んでいなかったので、上手くいくのか不安でしたが、9時30分にスタンバイ、そして「宝塚歌劇Webチケットサービス」にログインしようとしたら、ログインできませんでした![]()
ひゃー
ログインさえできないなんて初めてです![]()
こんなことになっていたのですね。
もう自力ではチケット取れないですね![]()
抽選で当選した席に文句タラタラな私でしたが、チケット入手したことに感謝しなくてはと思い直しました![]()
5月に読んだ本のアップです![]()
22)藤岡陽子著『きのうのオレンジ』
イタリアンレストランの店長笹本遼賀33歳。同い年の笹本恭平は高校の体育教師。2人は双子と誤解されているが、恭平は遼賀の母の双子の妹の子。妹が出産後亡くなり遼賀の母が育てた。と、ややこしい関係だが、2人は仲良く育つ。
遼賀が悪性腫瘍と診断されるところからこの物語は始まる。
遼賀が診察を受けた病院に高校の同級生、矢田泉が看護師として勤務しており、遼賀の仕事、恭平の仕事、泉の恋愛などでこの物語が紡がれていく。
父と一緒に3人で冬山登山をした15歳の時の出来事が2人の心の中に刻まれていて、その時の想いがこの物語の中ずっと流れている。
遼賀と恭平の兄弟としての関わり合いも良かった。
オレンジは果物のオレンジではなく、冬山登山の時履いていた靴の色。読んでいる途中に分かり、この書名の優しさに気付いた。
23)森沢明夫著『津軽百年食堂』
先月に読んだ『ライアの祈り』と今回の『津軽百年食堂』に未読の『青森ドロップキッカーズ』で「青森三部作」となるそうです。
“津軽・・→青森ドロップ・・→ライア・・”の順で読めば話がつながり最高に面白い(著者談)そうです。
私は『ライア・・』を先に読んで青森三部作に気付き、今回この『津軽・・』を読んでみました。
順番で読んだ方が良かったかなとは思いましたが、この物語単体でも十分面白くとても良かったです。
今回は弘前で百年続いている津軽蕎麦を提供している「大森食堂」の物語。
初代賢治・三代目哲夫・その息子(四代目なるか?)陽一と恋人で写真家の筒井七海が弘前と東京で織りなす物語。
洋一と七海の出会い、弘前での陽一の姉(桃子)や同級生との交わりなど面白くて優しい交流に感動を覚えた。
森沢明夫さん!すごくイイ!
24)土橋章宏著『いも殿様』
徳川幕府の天領、石見銀山領の第19代代官、井戸平左衛門正明(いどへいざえもんまさあきら)の代官時代の物語。
大飢饉最中、享保16年に代官に就任し、年貢と飢えに苦しむ領民を救うために行った政策は、島根県大田市で今も語り継がれて、井戸公の功績を讃えている。
甘いもの好きで、特別なお菓子のご褒美に釣られて、石見銀山行きを承諾した平左衛門。その地に辿り着いた彼が見た過酷な状況。その彼が取った解決策は薩摩のご禁制唐芋をこの地に植えることだった。
江戸から連れて行った井戸家用人尾身藤十郎の活躍共々とても面白く読めた。
世界遺産となった石見銀山の江戸時代の苛酷さを知ることになったが、分かりやすく読みやすく、登場人物を好きになれる楽しい物語でした。
25)福井県立図書館編著『100万回死んだねこ;覚え違いタイトル集』
読みたい本を捜しに来た利用者さんに本のある場所を教えるのは司書の大切な仕事。そして肝心の書名があやふやな場合や本の場所が分からない時に力を発揮するのが司書の喜び。
「この本はどこにありますか?」と聞かれたら「はい、こちらです。」と答えたいと常に考えている司書が、覚え違い書名のリストアップ集を作り司書間で共有しようと考えたもの。
「おしい!」「それはタイヘン!」「気持ちはわかるけど・・・」「ん?」「なんかまざってます!」「なんかコワいっす・・・」「よくわかりましたね!」「お名前がちょっと・・・」に分類した覚え違い書名を楽しく読みました。
面白いです。私など常に言いそこ間違いだらけの生活をしているので、間違えた利用者さんに大いに共感しました。
26)若竹七海著『パラダイス・ガーデンの喪失』
相模湾の中央に突き出た葉崎半島にある楡ノ山西峰地区。そこに千坪近い土地を借り、庭造りを始めた兵藤一家。30年経ち、父が亡くなり母が亡くなり娘房子がパラダイス・ガーデンと名付けられた庭をお世話している。そのパラダイス・ガーデンで老女の死体が発見されるところからこの物語が始まる。
その老女は誰?自殺か他殺か?房子の母の友人やその他雑多な登場人物に葉崎警察署の刑事二村貴美子が加わって事件解決へ向けて話が進んで行くと思いきや、新たな殺人や子供の誘拐などが起こり、もう名前を聞いてもこの人誰だっけ状態になりながら、何とか最後まで読み進めた。が最後でもこれ誰?となってしまった作品だった。
年齢を重ねると、小説を読んでても覚えられる人の名や出来事がだんだん少なくなっていくんだと改めて自覚してしまいました。
まぁ最後まで読み通せることができたことに作者の腕を称賛したい気になりました。