3月の読書 | shiratsuyuのひとことがたり

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宝塚観劇や読書の備忘録としてひとこと感想を

この前もう4月だ桜*新しいスタートの月だなあと思っていましたら、今日は7日流れ星早いですハッ

 

3月に読んだ本をまとめておきたいと思います。

 

11)遠田潤子著『雪の鉄樹』

鉄樹とは「ソテツ」のこと。

庭師雅雪は造園業の家の三代目。

雅雪がかかわった家の庭のソテツが物語の象徴として存在し、雅雪の今と過去の事件が交互に綴られ物語が進んでゆく。

過去にあった壮絶な事件の贖罪のため、被害者の子供遼平の面倒を見る雅雪。

雅雪のあまりにも頑な行動言動に少し閉口しながら読み進め、後半やっと事件の詳細が分かったとき本当に疲れたと思いました。

雅雪の雅は俳優森雅之から、雪は宝塚の雪組からとの命名には少し笑えましたが、あまりにも苛酷な雅雪の行動に対して少し安易なハッピーエンドだったなぁと思ってしまいましたえー

 

12)東野圭吾著『片想い』

1年に1度(11月第3金曜日)行われる大学アメフト部のOB会。QB(クオーターバック)の西脇哲朗はいつも最後の試合のパスミスを責められる。その会合の帰りマネージャーだった日浦美月に10年ぶり出会う。美月は男の格好をし殺人を告白する。

性同一性障害を扱い推理小説に仕立てた東野圭吾を凄いと思いましたが、残念ながらストーリーと結末はそれほど面白いとは感じられませんでしたアセアセ

 

13)垣谷美雨著『あなたの人生、片づけます』

「片づけ屋」を名乗る大庭十萬里(おおばとまり)の仕事は片づけの方法を指導すること。その信念は「部屋を片付けられない人間は心に問題がある」というもの。

ケース1:清算

利用者は不倫をしている30代女性の永沢春花。依頼人は春花の母。

ケース2:木魚堂

利用者の国友展蔵は半年前に妻を亡くした木魚職人。なんでも妻任せで家事能力なく自立できない。家事を助けている娘が依頼人。

ケース3:豪商の館

利用者三枝詠子78歳は夫に先立たれてから大きなお屋敷で一人暮らし、身の回りのものはキチンと片づけているが、押し入れには使わないものがギッシリ!依頼人は実家に帰って住むつもりのない娘。

ケース4:きれいすぎる部屋

利用者は5年前に中学2年生だった息子を交通事故で亡くした池田麻実子。娘2人いるにもかかわらず、息子の部屋のみピカピカにし後は何もする気になれずに過ごしている。依頼人は姑。

利用者それぞれが片付けることを受け入れ、自分の心に向き合い、新たな人生を歩もうとする姿に涙ぐんでしまいましたえーん

 

14)髙樹のぶ子著『白磁海岸』

一級和裁士として勤め上げた堀雅代は、16年前亡くなり自殺とされた金沢芸術大学の学生だった息子圭介の死の真相を探るため金沢に来た。

その金沢芸術大学の講師薄井宏之は自分のロッカーの中にずっと置かれたままの白磁の皿を見つける。

そのことから圭介の死・白磁の皿の来歴・大物陶芸家が絡み合い急展開。国家間のトラブルにも発展しかねない秘密!

上質のミステリーでしたが、結末がすっきりとしなかったのがチョットと思ってしまいましたショボーン

 

15)東川篤哉著『探偵少女アリサの事件簿』

「なんでも屋」橘良太と10歳小学4年生綾羅木有紗のコンビミステリー第2弾!

アリサの推理と跳び蹴りが炸裂し悪を倒す!笑いながらヘタレ良太と探偵アリサを応援してしまう楽しい小説。

キャンプ場殺人事件、焼き鳥屋タレ盗難事件、運動会通り魔事件、お笑い芸人殺人事件をお見事解決の巻

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