2月の読書 | shiratsuyuのひとことがたり

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宝塚観劇や読書の備忘録としてひとこと感想を

3月になりました桃の花

 

少し日も長くなり春に向かっているのが感じられ嬉しいですね桃の花

 

昨日に読み終えた本も含めて2月に読んだ本をアップしておきましょう本

 

6)恩田陸著『木漏れ日に泳ぐ魚』

一緒に住んでいた兄妹が別れる前夜一夜の物語。

兄の想いと妹の想いが交互に綴られていきます。それぞれ父親と思われる男性の死の真相について探り入れているうちに、意外なことが分かってくるという展開。

それが分かったからと言って私には驚きや感動があるわけでもなく、面白いと言える作品はありませんでした。

『蜂蜜と遠雷』は未読ですが、未だ『夜のピクニック』を超える作品に出合えていないのは残念です。

 

7)小嶋陽太郎著『おとめの流儀。』

中学1年生になったさと子はなぎなた部に入部。部長は2年生の朝子、新入部員1年生5名、計6名で廃部を免れ活動を始める。部の目標は剣道部に勝つこと!?

家を出ていったさと子の父親捜しを挟みながら物語が進んでいく。

可愛い中学生の奮戦努力が実を結ぶのか?

試合シーンでは緊張し、さと子と父親との対面では涙を浮かべ、最後にはほっこりしながら楽しく読めました。

 

8)伊岡瞬著『悪寒』

会社のトラブルの責任を取るという形で地方の系列子会社に単身で出向した藤井賢一。

憎むべきは自分にすべての責任を負いかぶせた親会社常務南田隆司。その隆司が賢一の自宅で殺された!犯人は殺したと自供した妻。

一見面白そうな物語だと思ってしまいますが、前回途中挫折した『代償』に引き続き、私はこの著者の人物造形が好きではありません。途中で何度もやめようと思いながらも最後まで読んでしまいましたが、胸悪い想いが残ってしまった作品でした。

 

9)小川糸著『にじいろガーデン』

泉、千代子、草介、宝の4人家族の物語。

泉と千代子はレズビアン夫婦。

草介は泉と元夫の子供。宝は千代子が初めてでたった1回だけ関係を持った男性との子供。

自称マチュピチュ村の廃校を手に入れてそこで生活を始める。

4人それぞれの供述で物語が綴られていく。

草介と宝の物語が特に胸に響きました。母2人は納得の夫婦であっただろうが子供達にはどうだったのだろうか?その子供たちの決して無理をしていない思い遣りや優しさに胸が詰まってしまいました。

にじいろはどんな人でも受け入れますというサイン虹

ALL OK!広まることを願いますクローバー

 

10)志駕晃著『スマホを落としただけなのに』

怖くて気持悪い物語でしたゲッソリ

麻美の彼氏富田が酔っぱらってタクシーのなかにスマホを落としてしまうスマホ

それを拾ったのが!!とんでもない殺人鬼。狙いは麻美。

Aは殺人鬼、Bは麻美、Cは殺人事件を追う刑事2人とABCの章立てで物語が進んでいきます。

“日本人はセキュリティに対する意識が低い…(中略)…4桁のパスワード0000から9999まで順番に1つ1秒で入力すれば10000秒つまり3時間足らずで突破できてしまう。”

ひぇ~ガーンそんなに簡単に叫び

スマホを落としただけって“だけ”じゃすまないですよねパンチ!