1月の読書② | shiratsuyuのひとことがたり

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宝塚観劇や読書の備忘録としてひとこと感想を

寒いですねブルブル

 

1月に読んだ本の続きです本

 

2)あまんきみこ作 北田卓史絵 『車の色は空の色』

『活版印刷三日月堂』の朗読会で読まれた作品をすごく読んでみたくなり図書館ですぐ借りました。

春のタクシーの運転手 松井五郎さんの車の色は空色。

お客様はたぬき・きつね・ねずみなどの動物だったり、お人形やクマのぬいぐるみと誰でも乗れるのです。

行く場所も雲の上・星の町・猫の市と不思議なところ。

大人が読んでもファンタジーの世界を楽しめました。

 

3)門井慶喜著『天才たちの値段』

『銀河鉄道の父』で158回直木賞を受賞した著者の単行本デビュー作。

東京の短大講師 佐々木昭友が、舌に感じる味で美術品の真贋を見極める天才美術コンサルタント 神永美有の助けを借りながら、美術品の謎を解決していく物語。

ボッティチェリ、羊皮紙の地図、釈迦涅槃像、フェルメール、アールヌーボーのガラス工芸品が登場。

著者の知識の多さ深さに感心しながら面白く読める作品。

“科学的鑑定には絶対的ににせものだという結論は出せても、絶対にほんものだという結論は出せない”との神永の言葉は美術品の価値について考えさせられました。

 

4)門井慶喜著『天才までの距離』

続けて同著者「天才シリーズ」を読みました。

京都の四年制大学准教授となった佐々木昭友が今回も神永美有の力を借りて謎を解決。

岡倉天心の直筆画、平福百穂の絵、柱時計、牧谿、レンブラントが登場。

美術品の謎を解決するうちに、依頼人の悩みも解決されていくという展開がとても良かったです。

 

5)彩坂美月著『金木犀と彼女の時間』

同じ時間を繰り返すタイムスリーブものの物語。

主人公上原菜月が初めてタイムスリーブを経験したのが7歳の時。

同じ時間が5回繰り返され、5回目のことが現実のことと確定されることを知る。

この体験のため他人に心を開くことに臆病なってしまった菜月が、高校生になって、そして人生3度目のタイムスリーブが文化祭終了時、モテモテ男子拓未に告白される寸前に起こる。

5回我慢すればいいタイムスリーブがとんでもないことを引き起こす。

菜月はどう行動を起こすのか?

高校生の友情に忘れてしまった心情を思い起こしながらとても面白く楽しく読めました。