『娘役』読みました | shiratsuyuのひとことがたり

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宝塚観劇や読書の備忘録としてひとこと感想を

東京宝塚劇場星組公演が終わったと思ったたら、星組新トップコンビの発表!


予想通り、何も驚きませんよ!


紅さん綺咲さんおめでとうございます


でも96期から3人目の娘1・・・すごいですね!


さすが“残ったもん勝ち”の期ですね。


私はどんなに実力と美しさ(見せかけの)があろうとも96期は嫌いです。


5組中3組まで真ん中を外して観劇しなければならないなんてツライな(T_T)



愚痴ってないでひとこと感想を


中山可穂著『娘役』読みました。


表紙カバー絵が美しかったので↓




銅版画家 浅野勝美の作品です。



あるようで無い⁉無いようである⁉登場人物と出来事の物語です。


とても楽しく読めました。


面白くてクスクス笑ってしまうところや、真面目な努力場面など興味津々の読み物でした。


主人公はヤクザの片桐蛍一。


宝塚の虜になるヤクザ。


敵の大親分を追って宝塚大劇場に。


今まさに敵の大親分を殺ろうとした瞬間に初舞台生ラインダンスの靴が蛍一の目の前に飛んでくる。


ねっ!あるようで無い⁉無いようである⁉でしょ!


宝塚初心者の蛍一が宝塚を知っていく様子が、まだまだヒヨコファンの私とリンクして知らないことを一緒に勉強していくことができる楽しさ満載の物語でした。



著者中山可穂さんは宝塚ファンで宝塚の脚本家になりたかったそうなんです。どうすればいいのかを劇団に聞いたところ、大学に求人がいくということを教えられたそうです。が、大学卒業後は作家になってしまわれたのです。


この『娘役』の前に『男役』も書いてらっしゃって、こちらも面白かったです。


中山可穂さん、宝塚に詳しいということがこの小説の中で、大劇場のある場所を<宝塚村>と表記されていたことでも分かります。



「黒燕尾の群舞とデュエットダンスのリフトは宝塚という様式美の極致と象徴する至宝」

と作品の中の書かれていました。


まったくその通りです!