『あの日にかえりたい』読みました | shiratsuyuのひとことがたり

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宝塚観劇や読書の備忘録としてひとこと感想を

星組トップスター北翔海莉さん退団!


次期公演が発表された時から色々ブログを賑わせていました。


でも私はこんな実力派のトップスターを劇団は簡単に退団させる訳無いでしょう!と思っていました。


きっとご本人の強い思いがあったのでしょうね。



ショックで打ちひしがれている私ですが、本を読み終えたのでひとこと感想を・・・。


乾ルカ著『あの日にかえりたい』を読みました。


何と優しい小説だったのでしょう!


短編6編からなる短編集だったのですが、収められている短編すべてが優しく感動作でした。


表題の裏に“「あの日」の思い出を持つすべての方へ”と書かれていました。


どうゆうことだろうと思いながら読み始めました。


人は生きていくうえで、あの時こうすれば良かったとか、なんであんなことしてしまったのかというような後悔がつきものですね。


どうでもいいことから忘れられないことまで心の隅に置いて生きていっている気がするのです。


その心の負担を、この小説の登場人物は時空を超えて小さな奇蹟を起こし取り除いてくれます。


*真夜中の動物園

*翔る(かける)少年

*あの日にかえりたい

*へび玉

*did not finish

*夜、あるく


この6編すべて読後、胸いっぱいになり涙があふれそして優しさに包まれます。


素敵な短編集でした。