新緑の季節。さわやかな風に誘われて野川沿いを散歩する。そうだ、近くにあのお店があったっけ。
 本誌で以前(二〇二〇年八月号)に紹介した鮮魚店が「27TUNA深大寺」と店名を改めて元気に営業中。「2」(ツー)と「7」(ナ)、「TUNA(ツナ)」は英語でマグロのこと。あわせて「ツナツナ」。スタッフは変わらず、地域密着のお付き合いが続きます。
 店内に並んだ寿司に海鮮丼に刺身はどれも目に鮮やかなマグロ色。どれを選んでもハズレなし。
 おすすめはマグロのさまざまな部位を楽しめる冷凍のコーナー。この日は希少部位のカマ(首の部分)を調達。あとは量り売りの釜揚げシラスとマグロのブツを少々。味と量とお値段のバランスもよし。ぜひ一度。

(『そよかぜ』2021年5月号/ひとやすみ)