かつて自分なりの就職活動中、
NHKの「人間講座」という番組を観た時、
「この人や!!!」
と思ったのが、古武術家の甲野善紀さんでした。
ナンバ走りのトレーニングや、古武術介護が世に広まったのは甲野先生からですが、当時生涯を捧げる仕事を探していた私はこのルートで間違いないと思い、かなりおっかけをしていました。
徳島や岡山までおっかけたものです。
なつかし。
それから、中国武術や自然農にいきついて今に至るのですが。
ひとり芝居を始めてからは全く講習会に行けずにおりました。
会いたいと思い続けていて、今回やっとタイミングが合い、京都アスニーで参加させていただきました。(なにかと濃ゆい氣がするアスニー…)
日本一牽制球が速く投げられる、高下駄はかま姿に真剣を携えた現代を生きる侍のような方。
簡単すぎる説明は浅すぎて申し訳ないです。
武術家でいらっしゃるので、各方面の武闘家の方はもちろんですが、
同時に身体の使い方の研究者でエキスパートなので、スポーツ選手やダンサー、役者、宇宙飛行士、ミュージシャン、介護士、科学者、パテシエなどなど…
ありとあらゆるジャンルの方が殺到します。
メディアの露出も多い方なので、笑っていいともとか、世界一受けたい授業とか、いろいろですが、
どちらへ行かれてもお人柄が全く変わらない。
何にも関せず、ただただご自身の技の練磨に集中する。
その氣付きをただ、関心のある方にシェアしていく。
それが講習会という場で、誰かに特に何をレッスンするとか、ある教えを広めるとか、そういうのではなく、いたってシンプルで自由な空間です。
先生が最近の技の氣付きなどを、実際にされながら、ことばで伝えてくれる。
皆んなおもいおもいに、真似てみたり、別に技を試してみたり。
そんな中で、
介護士の方が身体を壊すが、何かよい方法はありませんか?
という質問から「ちょっとやってみましょうか」
と、生まれたのが古武術介護です。
実に自然で、展開していく。
最近では、「ヒモとれ」をご紹介されていて、今日も武術経験者は少ない感じだったので、前半はひも商人のような甲野先生でした。
やってみたい人、と、一人ずつ先生が足にひもを巻いて下さる。
抱き起こしや技をかける時もそうですが、本当に透き通った空氣の方です。
初めてお会いした時も、フと氣が付くとそこにいらっしゃって、オーラがない。
ホントになんかもう…敬服します。
話がそれましたが、このただひもを巻くだけの「ひもトレ」。噂は聞いていましたが、効果がハンパじゃなかったです。
簡単すぎるのに、すごい。
絶大。
肩こりや、不眠症、冷え、むくみ、けが、などなど。
見ていると、認知症にも効果があった例も。
氣になる方は「ひもトレ」で検索してみて下さい。いろいろな報告があると思います。
これも、身体を極める先生とのご縁の中から生まれてきた発見です。
ただひもをふわっと巻くだけなのに、全然違う。
安心感がちがう。
身体が急に連携して作動してくれる。
身体は使い方次第でとてもよくできた精密な道具、とおっしゃるように、頭の固定概念をはずして、あるルールに従うと、とてつもない力を発揮してくれる。
このひもは、そのルールを勝手に身体に設定してくれるらしい。
鎖状のひもを巻くだけで、私はどうやら先生を持ち上げられていました。
外すと全く無理。
意味がわからない!!!
ご存知なくて読んでる方も意味わからないと思いますが、一度体験したら、このふしぎをただただ楽しむしかないと思います。
に、先生の今年の一言をお願いしたら、最近の氣気付きの「渡り立ち」をいただきました。
渡り鳥や、魚の群れが一斉にどこからともなく飛び立ち、動き出す。
そんな状態を、身体の中の動で体現している方。
技を受けた方はみな一様に、不思議で仕方ない力の威力に圧倒されて笑ったり、その原理を体得しようと、真剣な表情になったりです。
この次元の探求モードでは、ただ、見ていることしかできませんが、目の前におもしろい世界が展開しているのはよくわかります。
先生の講習会は、いかに頭先行で生きているかを思い知らされます。
カリスマ的に一点、リーダーが一人いて、力を展開するのではなく、みんなで発揮する。
とことん未来型です。
ただ、やる。
努力も筋トレも本来いらない。
不自然。
必要だからする。
ただ、やる。
追っかけの頃は、そんなことばかり考えていられましたが、とんと間が空いて、離れてしまっていました。
久しぶりさとおどろきと情報量、内容の繊細さがすごすぎて、正直書ききれないです。
離れてしまったけど、またお会いできて本当によかったです!
楽しかった!!!
また、一からかなぁと思いながらも、楽しみが増えていけることがさらに楽しみです!!
長いのに、最後までご覧いただいてありがとうございました!!!