佛教大学宗教文化ミュージアムで開催された「第30回シアター公演 精進食とベジタリアン運動」に参加して来ました。




ホール内は年配の方も多く、満員御礼という感じ♫~ぶー



はじめに今回の企画者でありミュージアム館長、佛教大学の歴史学部教授の小野田先生からのご挨拶。


こちらのミュージアムでは有形無形の宗教文化に注目して、美術作品の展示や念仏踊りなどの民間宗教芸能の公演などされて来たそうです。


しかし小野田先生は「味の展示」はできないものか

と、おもしろいことをお考えになられ、
ステージ上にキッチンを用意して俯瞰でカメラ撮影して画面に映す…

など、本来飲食禁止の館内で色々と試行錯誤されたとおっしゃります。


結局は精進弁当体験という形で、来場者に発信をされたわけですが。。


館長にしてその発想。

なかなかの破天荒ッぷりにワクワクします!お願いキラキラ

ご自身もビーガン(純菜食)でいらっしゃるそうですが、この企画自体がすでにおもしろい。

おもしろいところからは、おもしろいものがうまれるのですね。
ワクワク(((o(*゚▽゚*)o)))音譜
(先生の精進食研究のための新サイトもおもしろそうです♫)




でもただおもしろいだけでなく、精進食というものの歴史的な背景を研究しつくして伝えて下さります。




先生によると、仏教の伝統的な食文化である精進食 そもそもは


⚫︎初期仏教の習慣の托鉢による乞食(こつじき)の伝統 と



⚫︎五戒のなかの殺生戒

を結びつけて考えられて、



⚫︎大乗仏教からの慈悲の精神

(大乗仏教:苦の中にある全ての生き物たちを救いたいという心を重大視)


ごた混ぜーのの、結果としての精進食という習慣だそうです。

あと輪廻転生思想の影響。




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✴︎展示されていた応量器
(もとは鉄や土製が原則だったそうですが、木製漆塗りが鉄とみなされたそうです。
今のお坊さんはアルミ製を使ったり使わなかったり。
なんやそれ軽いんちゃうのん。
残食をビニールで区切るってなんだかなぁ。
混ざっているのがええのに、
とのことでした)



◉乞食(こつじき)
ですが、これは托鉢のことで、かつては人の残食をいただいて生活することで、食や贅沢への執着を無くすことが本来なのだそうですね。


だから肉魚が混ざっていたとしても、それ自体は特に問題ではなかったそうです。



なので、

「私はベジタリアンだから食べません。」

ではなく、

「希望が叶わない」

ということが重要だったみたいです。



でも、それでも社会との摩擦を逃れるために避ける肉類はあったようです。

象、馬、熊、犬、猿、などだそうですDASH!



お釈迦さまのころインドだと思いますが、象や馬は戦車と同じで、食べるのは王権に逆らい不敬になるので食べてはいけない、


熊、犬、猿は匂いがつくから襲われやすいので食べなかったそうです。



これはもうホントに時代背景ですね。


…襲われるて。。





とにかくお釈迦さまの教えでは、昼以降は食事をしない、好きなものを食べようとしないといった、欲と向き合う修行が最重要事項なんですね。






ふーんむむむ!勉強になりました!




☆★☆私もビーガン(純菜食)で生活をしております。肉•魚•卵•乳製品をとらない食事です。
これだけ聞くと物足りなさそうですが、なくてもものすごく豊かでおいしいです!



まだつづきます~チュー


遅ればせながら(>_<)あせる長くなりましたが、かじったような知識m(__)m最後までご覧いただきありがとうございました!!m(__)mm(__)mキラキラ