絶望の効能。その2。 | そよぎめぐみブログ

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神仏大好き、お化けは苦手。何が見えても聞こえても、生きていくのだどこまでも。

期待と絶望の間に
希望が生まれる話の続き。

 

そうは言っても、
自分には、そんな感じはない。
何度も絶望したけど
希望なんて生まれてこない。

 

そう感じてる方がいるなら。

 

それは、
ちゃんと絶望していないから、
だと思うんだな。

 

まだ、どこかで期待している。

 

次は成功する。
同じやり方でも相手が違えば。
少しやり方を変えれば誰でも。
そんな風に。

 

本当は、期待って、
機が熟する期間を待つこと。

 

つまり

「人事を尽くして天命を待つ」時に
うまくいってくれたらいいな、と
ゆるーく好転を願う時にだけ
適切に使えるものだと思うのだよ。

 

でも、一般的には
相手や物事が自分の思い通り
動くに違いないと思い込むことを
指すよね。だから、特に人に対して

 

「どうしてわかってくれないの」
「言わなくてもわかるでしょ」
「こんなにやっても報われない」
「言うこと聞いてよ」
「優しさはないの?」

 

みたいな言葉になりやすいんだと
思うんだ。

 

相手は自分じゃないのに、
何故、腹を立てるの?


自分すら、自分の思い通りに
動けること、まぁないじゃない?

 

自分以外なら尚更、
その人の人生の余り時間を
自分が分けてもらってるわけで、
気にかけてくれるだけでも
ありがたいじゃない。

 

さっきの文言も、
本気で絶望してしまえば
こんな風に変わるんだよ。

 

「わかってもらえなくてもいい。
意見なんて様々で当然」

 

「言わなきゃわからない、
というか言っても伝わらないかも」

 

「報われるかどうかより先に
好きでやってるかどうかが大事」

 

「相手の思い通りには動けないから
相手も私の思い通りじゃなくていい」

 

「誰にでもある、いいところ。
見つけられなきゃ、自分が未熟」

 

ここまで読んで気づいた人は
いるかもしれないけど。


私たちが普段使ってる「期待」は
期待じゃなくて、甘えなんだよね。

 

小さい頃、家族にこねてたダダを
今、気づかずに周囲にこねてる。
以前、親に言えなかった思いを
今、解消しようと頑張ってる的な。

 

わがままってのも悪くはない。


でも、自分がどういう人間か
掴んだ上なら個性になるけど、
好き勝手にやるだけ、は
少し違うと思うんだ。どうかな?

 

好き勝手に見える、その先に、
人間として、集団としての楽しみや
成長や成功を見る努力はしてるかな?

 

ここで言ってる絶望は
人への期待、つまり甘えを捨てて


「誰かにわかってもらうこと、
それ自体が非常に幻想的」


「全て自分でやって当たり前」


「本来、全て自己責任で当然」


と腹をくくること、なんだよ。

 

誰かが何とかしてくれる、
黙っていてもきっと手を貸してくれる、
それがどれほど傲慢か。
考えたことあるかな?

 

存在として自分が一番上だから
みんなが下に置かなくて当然だと
無意識に思ってるってことだからね。

 

違うよね。細かいことは別にしても
みんなが不完全な人として生まれた。
多少の優劣など、争うのも無駄な程
とにかく完全には遠い。

 

不完全でいいんだよ、この地球は、
不完全に磨きをかけるための
修行場所だからね。問題はその先。

 

不完全な人として生まれた以上、
何か起きれば、
自分にも少しは非がある。


そう思えれば、
「あんたのせい」「あいつのせい」
なんて言えなくなる。

 

みんなが不完全な人間である以上、
失敗なんか誰でもどこでもする。


そう思えれば、
人だけ責めてスッキリするとか
赤っ恥が怖くて動けなくなるとか
できなくなるのだよ。

 

みんな、自分と同じなんだからね。
みんな、修行中なんだからさ。

 

もちろん、だから甘い顔をして
何でもかんでも許しあう、じゃない。

 

不具合は改善しなきゃ次が起きる。
認識の差異は、伝わらなくても
伝える努力くらいはしよう。

 

変わるか変わらないかは、
自分のことなら、自分次第。
相手のことなら、相手次第。

 

私たちは自分しか変えられない。
自分を変えられるのは自分だけ。
なんだよね?

 

じゃ、人のことはいいから、
自分を変えていこうよ。
短い人生、実験的に。
犯罪や命に関わること以外は
試したっていいじゃないか。
くらいの気持ちで。

 

ちゃんと絶望して腹をくくれば
「こんなはずじゃなかった」
という甘え200%の思いに囚われず
オサラバできてしまう。

 

自分の想像や想定が、
いかに甘くて小さかったかに
思い至るだけになるから。

 

絶望というのが
他人への甘えを捨てて
無力で小さい自分に気づくことなら
どこで希望にリンクするのさ。
って話になるよね。

 

長くなったから
次に書こうかな☆