前回の、「大人の恋バナ★ナイト」に

関連して、

最近のできごとを。

 

最近、色々考えさせられた

できごとがあったのです。

 

ふとある時、

左の股関節のリンパが腫れて

痛くてたまらなくなった。

 

触るとグリグリ、しこりがある。

押すと痛い。

 

リンパが腫れるって

ちょっと疲れているのかな~

 

って、放置していたら、

次の日には、下腹部・・

というか鼠径部まで腫れっぽく

熱を帯びてきた。

 

自転車に乗ったりすると、痛い。

そのうち、腰の横までピリピリしてきた。

 

なんだ?これ。

悪い病気だったらどうしよう?

 

ネットで調べちゃう。

リンパ腫とか深刻なものもありえるけれど、

急性だから、感染症の疑いが強そう。

 

そのとき、検索結果に

「性感染症の可能性」というのも出てきた。

 

ん・・・?

そういえば、数日前に

所さんとHしたぞ。

 

しかし、性感染症?

 

私は所さん以外、まったく身に覚えがない。

ってことは、所さん経由?!

 

いやいや、それはないでしょう~。

2年もつきあって今まで何もなかったし。

 

とにかく、日常生活に

支障をきたすようになったので

焦って、病院へ。

 

あえて、婦人科。

場所が場所だし、

おそらく、性感染症のチェックも

受けることになるだろうと思って。

 

中年の男性医師が診察してくれる。

患部を見たり、内診したりして・・・

「う~ん・・・」と、うなった。

 

えーっ 先生、その反応は?

ヤバイの?

私、クラミジアとかトリコモナスとか

ポピュラーなやつを想像してたんだけど。

 

内診室から、診察室に戻って

先生のお話を聞く。

 

「これは、脅かすわけじゃないけど

 徹底的に調べるからね。」

と言って、

看護師さんに、血液検査を「緊急」と

指定する。

 

ぞわぞわーー!!

何? 冷や汗が出てくる。

「先生、どんな可能性があるんですか?

 感染症っぽいですよね?」

 

「感染症だと思うよ。

 といっても、まだわからないけど・・・

 疑っているのは・・・●●だよ。」

 

「っええええええーーーーーっ!!??」

 

腰が抜けるほど、驚いた。

だってその病名は、

聞いたら、恐れおののく性感染症だったから。

 

「でもでも、先生、

 私、全然身に覚えがないんですけど。

 ここ2年くらい1人の人としかつきあってないし。」

 

「まあねぇ。

 失礼なことを言っちゃうけど

 男の人は、ほんとのところは、わからないでしょう。」

 

うん・・・それは、そうだね。

男の人はわからない。

 

でも、直感で、

所さんは、違うって感じた。

 

私と会う以前の風俗の話は

聞いたことあるけど

付き合うようになってからは、

まったくそういう兆候は感じられない。

 

でも、それ以前から

彼が感染していて、

症状が出てないだけ、

という可能性も否定はできない。

 

検査結果は週明けまで出ない、と言われ、

月曜の予約を取った。

 

「それまでに、もしすごく悪くなったら

 救急に行ってね。」

と、先生。

 

コワイ・・・・

コワイよ~~!!!

 

「先生、治療すれば治るんですよね?!!」

 

「治るよ。

 でもまだ診断も決まってないから

 まあ、落ち着いて。」

 

先生は少しあきれて笑ってたけど、

私は、必死の形相だった。

 

帰ってから、

仕事も子どもの相手も、

身が入らない。

 

実際、具合が悪いのだけど、

それ以上に

病気がキョーフで・・・

頭の中をぐるぐる、ぐるぐる。

妄想力の激しさなら自信があるのだ。

 

「誰かにこの不安を聞いてほしい。

でも、誰にも言えない!」

 

「ママ、大丈夫?」と

子どもが心配してくれるけど

「大丈夫だよ。月曜にまた病院へ行くからね。」

と、平気なふりをするしかない。

 

ああ・・・

所さんにすべてを聞いてもらいたい。

 

私が全体重を預けて寄りかかりたいと

思う人は、彼だ。

 

だけど、今回のは、なかなかヘビーだぞ。

簡単じゃない。

もし本当にその病気なら深刻だし、

彼がもたらしたとなれば、

私たちの間に緊張感が走る。

 

「今晩、お電話したいよ。」

と、メッセージを送った。

 

「待ってるよ。」

と、いつもの明るい返事。

 

具合が悪い話は伝えてあったけど、

彼は、想像だにしていないはず。

 

子どもたちが寝静まった深夜、

所さんに電話をした。

 

(つづく)