こんにちは。

 

中高年の恋愛をテーマに書いているかっぱです。

今から2年ほど前、

45歳でリハビリの先生に片思いした

「恋のリハビリ後期」の章も

そろそろ終わりが見えてきました。

 

前の章、

「リハビリ前期」=前の夫と通ってきた道

のシメでは

「♪あなたが私にくれたもの~」

(ジッタリンジン、ですよね)

が、頭の中、流れました。

 

この章では

エレファントカシマシの

「♪ズレてるほうがいい」

が、浮かびます。

 

前回の少女マンガに続いて

またまた私の偏愛するものを布教しちゃう。

 こんなアウトローの曲。

https://www.youtube.com/watch?v=2XZvRqpqsnw

 

「♪ああ かりそめの夢でも 

  ないよりはマシさ」

「♪高鳴る胸を動かすものは何だ?

  あの角 曲がれば流れる熱い涙」

「♪ああ 戦いに こだわって

  敗れ行く さだめだとしても

  移ろうこの世間にゃ

  ズレてるほうがいい」

 

かっこ悪くても

イタくても

負け戦でも

 

熱い想いと夢があるほうが

何もないよりずっといい。

 

ひとりよがりの

勘違いみたいな恋だって

 

何もないよりは

ずっとずっと 人生を彩ってくれる。

 

この時期の私には

そんな風に響いてシンクロした。

 

先生との出会いは、

私にたくさんのものをもたらしてくれた。

 

セラピーやカウンセリングを経て

「男なんて、もうまっぴら!」から、

「男の人って、やっぱりいいかも」

と、やっと

思えるようになっていた私。

 

そこへ、先生は現れた。

 

あんなにバレンタインやらお花見やらで

先生を振り回しておいて

言うのもなんだけど・・・・

 

今、振り返ると、私は

先生の人間性を見て

ちゃんと好きになったのではなくて

 

「男性」の象徴として

好きになったんだと思う。

 

先生は、健康で、いつも元気で

毎日、楽しそうに働いていて

患者さんの役に立っていて

私の四十肩を治してくれるヒーローで

頼りになって頼もしかった。

 

それは

心を病んで

社会の中に居場所を失い、

私と子どもにぶら下がるように

やっと生きていた夫と

あまりにも対照的で。

 

まぶしかった。

 

先生と比べて夫をダメだとか

そんな風に考えたことは

全然ない。

 

比べたこともないくらい

夫は、私の魂の奥底で結びついてる存在で

先生は、ある意味、

とても「表面的」な「男性」としての象徴。

 

でも、

以前、夢にまで見たように

「もう、がんばらなくていいんだね」

って、ドっと倒れこめる胸を

私の無意識は求めていた。

 

かりそめでも

先生の存在は、

そんな風に思えた。

 

そして、

「男性」である、先生と向き合うことで

私は「女性」を取り戻した。

 

リハビリに行くだけなのに

なぜかバカみたいに、

いっぱい服を買っちゃったし、

至近距離になるので

脇汗とかムダ毛とか、

いそいそとケアした。

 

完璧な自己満足なのだけど

そうやって

自分を「女」として扱ってあげるプロセスが

この先へ進むには、とても大事だったと

思っている。

 

そして、

もう一度誰かと

パートナーシップを築きたい!!

という衝動にまで高まって、

何年も何年も別居しながら

踏み切れないでいた離婚に

とうとう踏み切った。

 

それは

ものすごく怖くて、痛いことだったけど

「もっと自分らしく生きたい」

という強いエネルギーに突き動かされた。

 

そのエネルギーをくれたのは、

先生だ。

 

そして、

エネルギーに突き動かされて

体当たりして砕けた結果、

「私たちは

 あくまで患者と治療者だよ。

 私個人を見てくれているわけではないよ。

 それは、私も同じだね。

 一方通行の妄想は、もう終わり。

 リアルで双方向で、対等な関係を 

 私は欲しい。」

強く強く、そう思った。

 

「片思いは非現実。

 両想いは現実。」

そんな言葉をどこかで見たことがある。

 

そう、次のステップへ進む時だ。

現実の恋とめぐり合うステップ。

 

でも、ここまでくるために

先生への非現実な片思いは

絶対に必要な過程だったんだと思う。

 

ちなみに、先生とのリハビリは

お花見の失恋以降

何ヶ月か続いたのだけど

私はとっくに、リアルで

パートナー探しを始めていた。

 

だから、先生への熱もすっかり落ち着き、

心底気軽に楽しめる、

コミュニケーションタイムになっていた。

リハビリ卒業の日は

先生の好きなスタバのプチギフトと

小さな小さなカードをあげた。

 

いろんな意味で

私のリハビリ時期に寄り添ってくれて

いっぱい迷惑もかけたけど

いつもにこやかに対応してくれて

本当に本当にありがとう!!

 

先生は

「腰でも膝でも痛くなったら 

 またいつでも来てください」

と、笑顔で送ってくれた。

 

 

最後に、

この、片思いリハビリ時期の

私の心が、端的にわかるものを。

 

↓ ちょうど、2年前の1月頃

  アートセラピーのワークショップで作ったコラージュ。

  バレンタインのちょっと前ね。

 

 

むっちゃ、頭の中、お花畑!!

ちょっと恥ずかしいけど

10代の乙女のようなピュアさである。

こりゃ、片思いだろ~ って感じ。

 

そして、

つい2,3ヶ月前。

2年の時を経て、たまたま

同じコラージュをやってみたのがこれ。

 

見ていただく方によって

感じるものは違うだろうけど・・・

私は、変化にびっくりした。

ぐっと、大人っぽく、力強く

円熟味を増した印象。

 

今のパートナー、所さんとの

満たされて充実した感じが出てる。

 

このコラージュにたどり着くまでに

まだ、デコボコ道ドライブは

続きます。

 

では、次回から、次の章、

「恋のハラハラ実戦修行期」へ!