10月27日(金)19時の回を観てきました。




場所は下北沢にあります下北沢小劇場B1。








作品はTAAC『狂人なおもて往生をとぐ』






福永マリカさんが出演されていたので観てきました。



今回初日の舞台となります。




こちらの劇場で観るのはかなり久しぶりで。




下北沢での観劇も約1年と数ヶ月振りだったりします。




そして初日公演を観るのは久しぶり。





18時30分過ぎに劇場に到着。




チケットを見せてパンフレット類を貰って劇場内へ。←パンフレット付きのチケットを購入してました。






入口を入って左右に座席がありそこを挟む感じで舞台のセットがありました。





私の席はA列の8番。




左側の席の最前列の中央寄りの席でした。




舞台上には白い壺、少し傾いている形のそれぞれ違う小さな椅子が3脚、奥には傾いているようなパネルのようなセット、右側の客席側には歪んだ扉をイメージした枠のセット、左側の客席側手前にはウイスキーボトルとグラスが置いてある。




19時になり舞台の幕が上がる。




上演時間は約2時間5分でした。




ここからはネタばれが含まれますのでまだ観ていない方内容を知りたくない方は読まないで下さい。






ピンクの照明が怪しげに光る娼家。


大学教授と名乗る初老の男[善一郎](三上市朗さん)はここの女主人[はな](千葉雅子さん)の客である。そして青年[出](永嶋柊吾さん)は女主人のヒモでここから逃げようとしているが、彼女の優しさから逃れられない。この娼家には若い娼婦[愛子](福永マリカさん)もいて、彼女の客である男[敬二]

(櫻井健人さん)もやってくる。


しばらくして、彼らはまるで家族であるかのように家族ごっこを始める。初老の男が父親、女主人が母親、青年が長男、若い女が長女、若い男が次男。しかし家族ごっこはごっこではなく、彼らが本当の家族であることが徐々にわかってくる。精神を病んだ青年は妄想に取り憑かれており、その妄想に他の家族はつきあっているのだった。



そして敬二の婚約者[西川めぐみ](古澤メイさん)が家を訪れたことにより家族の秘密がどんどん明らかになってきて…。



今回客席側がAサイドとBサイドと分かれていて私は多分Aサイド側になると思いますがこの家の中に自分も入り込んでいるようなそんな場所で観る事が出来たので更に作品の中に入り込む事が出来ました。



おそらく観る側が変われば印象も色々と変わると思います。




あらかじめ作品の内容の方は少し読んでいたので流れをようなものはわかっていましたけど。




後半で家族ごっこで明らかになる一家心中をした話などが出てきてそれがきっかけで[出]が精神を病んでしまったのか?と思って観ていました。←一家心中は未遂で終わっていて実際それが原因かどうかはわからないですけど




家族ごっこを通じて家族の在り方などを感じられた作品になっていました。




福永マリカさん演じる愛子は最初の設定では若い娼婦として場面が変わってからは家族の長女役として演じられていました。



娼婦役と長女役の服装も色々と変わっていたり雰囲気が全然違う感じで演じられていたのが印象的でした。



特にセリフを言いながらの目で何かを訴えるような眼差しが観てる側にも伝わってきたところもあって。



自分の人生をこの家族ごっこ(兄の為に)使っていて最後に兄との抱擁するシーンがあっりするんですけどそこで何かをやり終えたという(自分も兄の妄想の世界へ)感じを受けました。




ラストの方では3人の子供達は何処かへ行ってしまうという演出があるのですが、個人的にはあのシーンは親の元から離れ巣立っていった子供達という印象を受けたところもありました。




出演者の方々ありがとうございました。




公演は11月1日(水)まで上演してますので気になる方は是非劇場へ。



最後まで読んでいただいた方もありがとうございました(o^∀^o)