9月5日(木)19時30分の回を観てきました。







場所は新宿御苑前にありますサンモールスタジオ。







作品は鵺的旗揚げ十周年記念第十二回公演『悪魔を汚せ【再演】』







福永マリカさんが出演していたので観てきました。






今回初日公演になります。






19時過ぎに劇場に到着。






階段を降りて下の階へ。






入口でチケットの半券を切ってもらい中へ。






今回の席はA列の8番。





最前列のほぼ中央の席でした。






舞台上には中央に大広間に高価なソファー一式と右側の壁に親族で撮られた写真が飾られていて奥側に襖左側には襖の窓のような場所と柱、手前側には靴がいくつか置いてある庭のセットが組まれている。





19時30分過ぎ舞台の幕が上がる。





上演時間は約1時間50分でした。





ここからはネタばれが含まれますのでまだ観ていない方、内容を知りたくない方は読まないで下さい。




美樹本秋良(秋澤弥里さん)が庭で猫が殺されているのを発見する。



そこに居合わせる美樹本夏彦(斉藤悠さん)美樹本笙子(高橋恭子さん)美樹本保雄(杉木隆幸さん)。




猫は誰が殺したかという事で話がされる中、一方で美樹本謙人(祁答院雄貴さん)美樹本一季(秋月三佳さん)美樹本佐季(福永マリカさん)が別室で猫を殺したのは自分だと話す佐季。




途中庭先に紙に包まれた石が投げつけられる。




紙には『猥』という文字が。




美樹本製薬会社の当主が亡くなりその告別式を終え親族たちが集められ美樹本製薬会社本部長の御子柴徹(池田ヒトシさん)が会社宛てに怪文書が届いたことを告げる。




その内容を知るのは御子柴と夏彦だけだったのだが…





初演を観ていての3年経った今観ても凄い作品だったと思える作品。





初演での舞台セットのイメージはそのままに以前場所によって見づらかった場所が改善されていて更に最前列で観ても舞台全体がよく見えるような形になっていたのが再演ならではの良さが出ていました。





初演では客席から観て左側が大広間で右側に廊下とその近くに家の柱と謙人たちの部屋その前に庭先があるようなセットだったんですけど…





再演では中央に大広間左側に謙人たちの部屋と柱や竹藪のような場所手前側に庭先があるセットに変わっていて。





初演では柱で一部出演者が見えないシーンがあったり庭先での横向きのシーンだったりして出演者の表情などが見えなかったところもあったんですが。





今作では全体的に出演者が正面を向くような演出に変わっていたり所々で出演者の動きが追加されていて初演とは違った新たな気持ちで観れたのも今回の大きなポイントでもあり良かった部分でもあります。





3年経っての出演者のそれぞれの役柄も深みが増した印象を受けました。






それでいてテンポやセリフのリズムのような感じもいい。





初演の作品と再演の作品を両方観る事って少なかったりするんですけど…その中でも観た作品は初演の方が良い事が多かったりする中で今回の再演は初演を上回るようなそんな仕上がりに満足感もありました。






福永マリカさん演じる美樹本佐季は3兄妹の次女役でもあり性格は冷めた感じで人をあざ笑うかのような雰囲気を持ち人や動物を殺すことに躊躇いがないそんな高校生。





冒頭に登場する猫や祖父を手にかける。←祖父からは卑猥な事をされていた






姉でもある一季の性格にイライラ感を募られていて怒りの感情を出させる為に最後一季が信頼していた笙子をテープでぐるぐる巻きにしそれに気づかないで灯油で火を放つ一季とセリフを掛け合うシーンには話を知っていてもゾクゾクさせらたそんなシーンでもあります。






中盤での独白シーンでも色々な表情と動きを見せながらの演技は再演でも印象深いシーンの1つ。






美樹本冬子(奥野亮子さん)の実の息子が石を投げつけていた犯人だったんですけど…自分と同じような思想を持っているかと思いきや『普通』だった事に落胆するシーンも印象的。






美樹本一季役を演じる秋月三佳さんは3兄妹の長女でもあり佐季とは真逆の性格で争い事は好まない優しい気持ちをもつ女性。






真逆な性格の2人がぶつかるからこそそれぞれの良さが引き立つようなそんな感じでもあります。





優しい性格だから最後に佐季に大切な人を奪われるようなやり方に怒りを覚え悪魔になってしまうところがこの作品のクライマックスでもあり作品において重要不可欠なシーン。






美樹本謙人演じる祁答院雄貴さんは3兄妹の長男でもありニートでもある。3人の中では中立の立場にいるような感じで自ら行動を起こすことはなく佐季の行動を羨ましく思ったりする部分も。






最後自分が死を望んでいる事を悟り一季が家に火を放つ行動に自ら進んでいくようなそんな感じに潔さを感じました。






この作品の大きな部分の1つとして3兄妹の父親が全員違うという話があるんですけど…






実際そのあたりは作品では語られていないので本当のところはわからなくもありますが。






それらしい雰囲気を醸し出しているやり取りがいくつかあってそれを考えると大助(釈八子さん)が謙人の父親で夏彦が一季の父親そして祖父が佐季の父親ではないかという考察です。





それぞれに父親の性格を受け継いでいる雰囲気は作品からも出ている感じではあります。





出演者の方々ありがとうごさいました。






9月18日(水)まで上演していますので気になる方は是非。←前売りは追加公演以外完売(当日券は日によって出る場合も)






最後まで読んでいただいた方もありがとうございます(o^∀^o)