8月14日(火)19時の回を観てきました。
場所は新宿御苑前にありますシアターサンモール。
18時過ぎに劇場に到着。
右側の列に並ぶ。
18時15分になり受付開始。
受付で5000円を支払いチケットを受け取る。
前回『漂流ラクダよ、また会おう』の時にパンフレットを買っておきました。
18時30分になり客席開場。
私の席はB列の2番。
2列目の客席側からみて1番左端の方に座る。
舞台上には城壁の様なセットがあり左右には階段中央には黒い入口のようなセットが組まれていて前の方には木製の大きなボックスと客席側からみて左側には木製の机と椅子が置いてある。
18時35分になりPMC野郎さん御馴染みのパフォーマンスが始まる。
※一部ネタばれがあるので注意
約10分程度のショート作品。30年前はポ◯モ◯が住んでいた世界だったが今はその存在は消えていて…そんな世界に取り残されて今は仕事でもうまくいっていない松本サ◯シ(野口オリジナルさん)そんな時街中にポ◯モ◯が現れたというTVのニュース(アナウンサーは平山空さん)をみてその場に行くと以前のサ◯シと共にいたピ◯チ◯ウの姿が…
前半コンプライアンスという単語が飛び交い政治関係者の名前やら写◯を取り上げるシーンにニヤリでした。
その後のポ◯モ◯ネタにも笑わせてもらいました。
でもちょっとほろっとするシーンもあったりして今回のショート作品も楽しめましたね。
平山空さんもいくつかの役で出演されていたのでそのあたりも良かったです。
ショート作品が終わり前説のサ◯シさんより注意事項の説明があり。
19時過ぎになり舞台の幕が上がる。
上演時間は約2時間10分でした。
ここからはネタばれが含まれますのでまだ観ていない方、内容を知りたくない方は読まないで下さい。
アドルフ・ヒトラー(青地洋さん)のナチス政権下のドイツ。
ユダヤ人の女性エマ・ミーゼル(小岩崎小恵さん)は夫カミル・ミーゼル(野口オリジナルさん)と生き別れになりたった一人で強制収容所に入れられてしまう。
極限の飢えとチフス感染により彼女は生死を彷徨っていた。
そんな彼女を救った天才科学者オスカー・アルベンハイム(加藤慎吾さん)彼が施したのは死にかけの肉体から頭を切り離し、それを生命維持装置に直接繋ぐ大手術を成功させる。
首なしの姿で蘇ったエマは研究所で暮らし始め『カミルを探してほしい!』と悲痛な叫びを受け止めオスカーの友人でもある陸軍参謀ダニエル・ドミニク(吹原幸太さん)はカミルの捜査を開始する。
そしてハインツ・フードベルト(谷口賢志さん)が管轄する強制収容所でカミルは見つかった。
全身に包帯を巻かれボロボロに焼けただれた記憶を失った姿で…
前半は笑いも所々にあって後半は悲しさや辛さが込み上げてくるシーンもあって心に突き刺さるところもあって。
ダブルカーテンコールの際、加藤慎吾さんが『この作品はこの時期に観てもらいたい作品でもあって何か心に残ってもらえたら…』という言葉の意味を感じる事が出来た作品でした。
戦争は悲劇しか生み出さない。
それぞれの出演者の役柄も個性的でありインパクトもあって一人一人の感情や想いもそれぞれあって見応えのある作品に仕上がっていました。
平山空さん演じるリリー・フーベルトはオスカー・アルベンハイム(加藤慎吾さん)の恋人。微笑ましい間柄で兄のハインツ・フードベルト(谷口賢志さん)とも仲の良い兄妹だったが3人のユダヤ人男性により犯され精神的に壊れてしまう。
子供の様に喋るシーンや奇声を出して取り乱すシーンは見ていて凄さも感じて、自ら銃で命を絶つシーンも心にズシリと突き刺さりました。
加藤慎吾さん演じるオスカーの自らの行動に葛藤するシーンも見応えがあって小岩崎小恵さん演じるエマの顔だけで演じる優しい表情や怒った表情などが豊かに表現されていて良かったですし。
谷口賢志さん演じるハインツのリリーとの調子のいいやり取りとリリーの死後人が変わったように振る舞うあの冷酷さも観ていて印象深かった。
悲しい話の中で唯一笑いを提供していたのが今井孝祐さん演じるアイーダ正田。
クイズを出すシーンにも笑わせてもらい(ファイナルババア)物販でもあったババアタオルがまさか劇中で使われているとは思っていなかったので…これがババアタオルなのかと思ったりして。
兵器として改造されたババアの活躍は凄いの一言でしたね。
ラストのカミルとエマ、ハインツとリリーがそれぞれ後ろ姿で寄り添っていてそれを後ろからみているオスカーのシーンも印象深かったです。
ダブルカーテンコールでは加藤慎吾さんが挨拶をされていました。
出演者の方々ありがとうございました。
8月15日(水)まで上演していますので気になる方は是非。
最後まで読んでいただいた方もありがとうございます(o^∀^o)