2月21日(水)19時30分の回を観てきました。
場所は下北沢にあります下北沢駅前劇場。
作品はMU『このBARを教会だと思ってる』。
19時近くに劇場に到着。
階段を上がって上の階へ行くと既に列が並んでいて最後尾へ。
19時になり開場受付開始。最初代金振込済みの人たちから受付が始まる。
受付でチケットを受け取り劇場内へ。
今回は指定の7番席。
席は予約の際多少指定が出来て今回は4列目の通路側左側の席に座る。
前の座る人に寄って多少見づらくなる可能性もあります。
舞台上中央手前には黒い長いテーブルと6脚の椅子、後ろ側には仕切りのあるボックスのようなセットが組まれていて右側にはアコースティックギターが置いてある。
19時30分過ぎ舞台の幕が上がる。
上演時間は約1時間50分でした。
ここからネタばれが含まれますのでまだ観ていない方、内容を知りたくない方は読まないで下さい。
この作品は四つの章からなる長編になっています。
【第1章 】妹の救済
バー『さざなみ』に集まる新島の妻でもありさざなみで弾き語るマル(まるまどかさん)さざなみのマスター新島(成川知也さん)何でも屋の草谷草太(西川康太郎さん)そんなバーに古垣三恵子(古市みみさん)と妹のユリカ(福永マリカさん)がやってくる。
姉三恵子に付き合っている彼氏Kくんと結婚するので結婚資金をねだるユリカ。
金額が高い式場でする事に抵抗のある三恵子。
そんな中テキーラの早飲み対決で勝ったらと話を持ちかけるユリカだった。
ユリカが勝利?して店を出たあと入れ替わりでユリカの親友(志賀聖子さん)が訪ねてくる。
ユリカがお金を貸してくれという理由…それは結婚資金ではなくけいくんの行動を知る為探偵を雇った費用で必要だったと聞かされる三恵子だったが…
【第2章】帰宅拒否組
バー『さざなみ』に集まる常連客橋本(橋本恵一郎さん)と純(榎本純さん)2人の目当てはここで働く川崎美嘉(森口美香さん)帽子屋の経営を夢見ていて小動物系の彼女にメロメロな2人。
そんなところに常連でもある既婚者菅生(菅山望さん)と浜田(浜野隆之さん)もやってきて4人で美嘉の行動を楽しんでみている。
そんな時菅生が帽子を取り出す…話を聞くと美嘉が作ったオリジナルの帽子。
同じく浜田も帽子を作ってもらっていてそんな様子をみた橋本と純の態度が変わるのだが…
【第3章】現実じゃない方
バー『さざなみ』のバイト岡山崎(岡山誠さん)はマスターでもある新島(成川知也さん)にここを辞めようと思っている事を告げる。
その理由がさざなみの上にあるガールズバー『フルーティ』で働く千里(みかん)(温井美里さん)と付き合い始めたから。
マスターが外へ出たあとフルーティのメンバーでもある鹿島いちご(いちご)(真嶋一歌さん)渚(もも)(加藤なぎささん)りんご(りんご)(藤田りんごさん)望美(ライチ)(小島望さん)がバー『さざなみ』にやってくる。
2人が付き合っている事をメンバーに知られている。
彼女らはマスターに話を聞いてもらおうと(告解)やってきたのだが…
【第4章】秘密を以って秘密を制す
第1章から第3章でそれぞれの話があり第4章でBARに集まる人々のそれぞれの話に繋がっていく展開は出演者それぞれの個性的な部分があます事なく出ていて観ていて面白かった。
途中所々で挟んでくるまるまどかさんの生ギターによる弾き語りも作品の世界観を表現していてゆったりとした気持ちにさせられる。
笑いもあってシリアスな部分もあって話の内容も感慨深いところもあってそのあたりも含めて楽しめた。
今回のテーマにもなっている『現実と逃避』という部分が出演者それぞれにあってそのシーンも見どころ。
福永マリカさん演じるユリカは古市みみさん演じる三恵子の妹。真面目な性格ではあるがお酒にはめっぽう弱くそれでいて強気なところも。
真面目なゆえ彼氏でもあるKくんを好きな気持ちが抑えられず元カノの一緒に写っている写真や趣味の蝶の標本をトイレに流すという行為に発展。
探偵を雇って行動を探ってもらうが…Kくんがその行動に引き始め更にユリカの親友とKくん付き合っている事を知り。
最後は自分のところには戻ってこないまま終わってしまうというラスト。
あのラストシーンは観ていて教会で懺悔している(今までの行動を)ようなイメージも少し思っていたところもあって哀しさもありました。
妹役のマリカさんと姉役古市みみさんの前半の掛け合いが勢いがあって見ていて面白かった。
それぞれの性格の違いがセリフ1つ1つに凄みを与えていたような気がします。
マリカさんのお酒が弱い性格にも関わらず勢い任せで姉とテキーラを飲むシーンもいい。
衣装の方は青っぽいものから赤いものまで着ていてそのあたりからも服で感情をあらわしているのかな?と思った部分も。←2着とも似合ってました
ガールズバーで働いて(メロンちゃんという名前で)いた衣装がナース服(ズボンタイプのもの)というのも初めてみたと思うので欲を言えばちゃんと見てみたかったという気持ちはあります。←酔いつぶれて寝てるシーンだけでしたから
後半のシーンでは薬(大麻)に手を出ししまうというところもあったりしてそのあたりの追い詰められた感情みたいなものも感じたりしながらみていました。
前半と後半とでは役の振り幅が大きく違った部分を観れたのも良かった。
第2章での男性出演者によるやり取りは男心をくすぐるような演出で笑わせてもらいました。
特に橋本恵一郎さんの役柄には。
以前鵺的トライアルvol.1『フォトジェニック』を観ていただけに…あの時は怪しいカメラマンを演じられていてジワジワくる怖さもあったんですけど今回の役柄は真逆な役で橋本さんの魅力が溢れていました。
色々なシーンでメガネを使った演出にも大いに笑わせてもらいました。
ガールズバーで働いているメンバーのそれぞれの個性の凄みもありメンバーを仕切る真嶋一歌さんの存在感もまたいい味になってました。
小動物系で親しまれていた森口美香さんと温井美里さんの役柄も良かったですね。
観る場所が違っても色々と変わってきそうなのでリピートも楽しみにしたいと思います。
出演者の方々ありがとうございました。
2月26日(月)まで上演していますので気になる方は是非。
最後まで読んでいただいた方もありがとうございます(o^∀^o)