7月21日(金)19時30分の回を観てきました。




場所は中野にあります中野テアトルBONBON。


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作品は鵺的第十一回公演『奇想の前提』。


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福永マリカさん出演という事で観てきました。





18時30分過ぎに劇場に到着。




入口を入ってすぐ手前側で物販コーナーがあったので『なつのうつむくそのすきに』フォトブックを購入。

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猿島で撮影されたとてもいい写真満載のフォトブックです。





私も以前猿島に行って撮影場所の雰囲気は味わっていたので。




19時になり開場。




チケットの半券を切ってもらい階段を上がって2階へ。

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今回の席はB列9番。





前から2列目の客席側からみて右側よりの席でした。




舞台上には客席側からみて左側に本棚のようなセット右側にはガラス窓をいくつか貼り合わせたような感じのもの中央には石壁に草が巻きついていてその真ん中は長方形の穴が開いているようなセットが組まれている。




上演時間は約1時間55分でした。


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こここらはネタばれが含まれますのでまだ観ていない方、内容を知りたくない方は読まないで下さい。



三重県旧志摩郡の南端に小島が浮かんでいる地元の人間は沖の島と呼んでいるが…かつてパノラマ島と言われた場所でもあった。



そのパノラマ島に携わった菰田家の末裔が今でも住んでいる。




そこで起こる菰田家の出来事とは…





舞台セットが江戸川乱歩作品の雰囲気が出ている洋館のような場所で窓ガラスから光が差し込むような演出や照明を使った演出も見応えがあって。




今回音響を使った演出がかなり入れ込まれていて暗い中での音だけの演出は色々と想像を掻き立てられる。




本編の話が『パノラマ島綺譚』や『大暗室』をベースに展開されていくので小説を読んだ方はより深く作品の世界に入り込めるのではないかと。




私はパノラマ島綺譚の方は読んでいたのであのシーンはあの場所の事だなと思いながら作品を観ていました。




前列の方の椅子の間隔などが狭かったり前の人の頭でシーンが見えなかったりしたのが残念ではありましたけど。




前の方の席ではあったので出演者の方々の表情がしっかり観れたところも良かったです。




出演者のそれぞれの個性も出ていて特に女性陣のキャラはかなり濃いものになってましたね。





福永マリカさん演じる菰田燦子(あきらこ)は菰田家の三女須弥子(安元遊香さん)の娘で父親は誰だかわからない。←作品が進むにつれてわかりますが





母親とは別れて東京で暮らしてお互い親子ではないと言い張る。←この菰田家から抜け出したいと思っている





美大を出ていて赤いうずまきを掲げた集団に身を置き芸術に執着し大暗室の大曾根竜次を崇拝している。




役柄的には15年前の少女時代と現在の役を演じていてその部分での役の演じ分けも差が出ていて表情もその時々で変化していて良かった。





特に独白での感情をむき出しにしたセリフや青山さんとのセリフのぶつかり合い部分も悪魔を汚せを思わせるようなところもあって。




衣装の方もローブのようなものから白い衣装そしてメインとなる黒い衣装まであって、性格などが現れる黒い衣装は青山さんの白い衣装との対比が良く出ていて似合ってました。





現在の役は『悪魔を汚せ』の時に演じていた美樹本佐季のような冷たい雰囲気をもっていて野望のようなものを内に秘めている。





従姉妹でもある菰田日美子(青山祥子さん)とは考え方が対立して善と悪的なイメージも感じられる。




見どころとしては青山さんとのセリフの掛け合いとマリカさんが独白するシーンが凄みがあって、自分の理想郷?を語る部分にはゾクッとするところも。




あと久貝泰義役の佐藤誓さんとのやり取り。




使用人でもある久貝が父親ということを知って久しぶりに会うシーン。




小学生のわたしを女にしたのはあなたですよ…というセリフから。




後ろからハグしながら『好きにして』というセリフに思わずドキッとしましたけどね。




最後突き放してからのセリフも小悪魔的なところもありました。




終演後の帰りに奇想の前提の台本も購入しました。
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出演者の方々ありがとうございました。




7月30日まで上演されていますので気になる方は是非劇場へ。




最後まで読んでいただいた方もありがとうございます(o^∀^o)


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