10月27日(木)19時の回を観て来ました。
前半の疾走感もある痛快な面白さと後半での深海の幻想的な風景の中での過去と葛藤するシーンは見応えのあるところ。
場所は下北沢にあります下北沢ザ・スズナリ。
福永マリカさんが出演する作品。
本日が初日でもありプロペラ犬の作品は今回初めて観ることに。
18時30分に劇場に到着。
階段を上がり2階へ。
持っていたチケットを女性スタッフの方に見せて半券部分を切ってもらう。
右側が受付になっていてその奥に物販スペース。
1800円を支払いパンフレットを購入。
ロビーには出演者に贈られた花が飾ってあってその中にマリカさん宛てに贈られた丹羽多聞アンドリウさんの花もありました。
劇場の中に入って席を探す。
今回はA列の1番。
前2列がベンチシートになっていて3列目の一番左端の場所でした。
舞台上には深海をイメージしたようなセットが組まれていて客席からみて右側の岩の部分には金魚鉢?のような入れ物、左側にはメッシュ生地の白い緞帳のようなものと木の机と椅子があり机にはノートパソコンが置いてある。
上演時間が近づいてくると水野美紀さんによる劇場アナウンスが流れる。
かなりたどたどしい喋り方でその内容も笑いを誘っていました(*^^*) ←思わず突っ込みを入れたくなるような
19時過ぎ舞台の幕が上がる。
上演時間は約1時間50分でした。
ここからはネタばれが含まれますのでまだ観ていない方、内容を知りたくない方は読まないで下さい。
ラノベ作家の桐生たくみ(ノゾエ征爾さん)は引きこもり作家。執筆中に尻の激痛に耐えながら先に進まない作品…そんなスランプ状態に陥っていた時、新人編集者でもある吉川麗子(伊藤修子さん)がやってくる。
吉川のアドバイスもあり作品の中の引きこもりのヒーロー影山たぎり(猪塚健太さん)と恋人でもあるうずみ(福永マリカさん)たちの話も動き始めるのだが…
最初のシーンに登場した少年と魚(母親)が遊ぶシーンがやがて後半での魚の正体が明らかになってのシーンに繋がった瞬間はそういうことだったのかと納得しつつ感動的なシーンにグッときていました。
マリカさんが演じるうずみはこの作品に登場するヒロイン的な存在で作品の中の主人公でもある影山たぎり(猪塚健太さん)の恋人役でもあり可愛くてそれでいて少し強気の一面をもった女性。
スパイとその恋人のような雰囲気を出しつつ効果音もアメコミのようなコミカルさを出していてそこがまた面白い。←バキューンとかシャキーンみたいな
恋人役ということで可愛いらしさも見せつつも時に厳しく突きはなすシーンのギャップがまたいいんですよね。
グリンピース隊とのグリンピースダンスもまた魅力全開で楽しかったです。
前半のラストシーンでのヘリコプターのはしごに捕まってその場を去るシーンでの髪をたなびかせているところもまた良かった。
後半でのもう1人の役は桐生の母親。
知的障害をもつ母親でその表情が凄かった。
以前鵺的『悪魔を汚せ』でのラストシーンでのあの表情も凄いと思いましたけど、今回の役のあの表情もまた違った凄さを感じていました。
母親役はおそらく今回が初めてかと思いますのでその部分でも飛躍的な一面を見れたような気がします。
表情が目まぐるしく変わっていくその瞬間を見れたことは良かったですね。
日に日に役の引き出しが増えていることを実感出来たそんな2役でした。
猪塚さんが演じる影山はキザでカッコイイが引きこもりという役柄、マリカさん演じるうずみには色々と言われたりするところが憎めないそんなキャラで面白かったです。
吉川役の伊藤修子さんの独特の演技もまた魅力があって今放送中のドラマも観ているんですけど水野美紀さんとの掛け合いのシーンもまた楽しい。
女子高生役の福澤重文さんと宮下貴浩さんの登場シーンだけでも笑いが、2人共いい味を出していました。
そして沼袋ふみこ役の水野美紀さんの存在感は大きかったですね。
ドラマ『黒い十人の女』を観させていただいているんですけど…あの役柄のような雰囲気を漂わせてながら笑いどころとシリアスなシーンも観せていたのが良かった。
感情が乱れた時に出てくる水の中の泡が湧き上がる映像演出はいいですよね。
出演者全員によるダンスシーンもあったりして作品を盛り上げています。
その他の出演者の方々も魅力的な方々が多く作品の世界観を存分に引き出していました。
終演後はダブルカーテンコールもありました。
出演者の方々ありがとうございました。
11月8日(火)まで上演されていますので気になる方は是非劇場まで。
最後まで読んでいただいた方もありがとうございます(o^∀^o)