5月18日(水)19時30分の回を観てきました。
場所は下北沢にあります下北沢駅前劇場。
19時00分過ぎに劇場に到着。
階段を上がって3階へ。
受付でチケットの半券を切ってもらい劇場内へ。
まず入って驚いたのが舞台セットの凄さ。
旧家の格式高い庭園を思わせるような造りで客席側から見て右側に植木のセットや縁側、左側にワインレッドの模様が入ったソファと椅子が2脚テーブルが置いてあり壁にも絵のようなものも飾られている。
今回の席はA列の9番。
ほぼ最前列の中央あたりの席でしたね。
19時35分過ぎ舞台の幕が上がる。
上演時間は約1時間50分でした。
ここからはネタばれが含まれますのでこれから観に行く方、内容を知りたくない方は読まないで下さい。
美樹本秋良(秋澤弥里さん)が庭で猫が殺されているのを発見する。
そこに居合わせる美樹本夏彦(斉藤悠さん)美樹本笙子(高橋恭子さん)美樹本保雄(杉木隆幸さん)。
猫は誰が殺したかという事で話がされる中、一方で美樹本謙人(祁答院雄貴さん)美樹本一季(秋月三佳さん)美樹本佐季(福永マリカさん)が別室で猫を殺したのは自分だと話す佐季の姿が…
ここから血塗られた家族の物語が始まる。
オープニングでの出演者全員による記念撮影をイメージした照明や効果音が美しくもあり黒い部分が象徴されているのかと感じるところもありました。
前半のシーンで席が角度的にセットの柱が邪魔をして見えないところもありました。←美樹本3兄妹が出るシーン
席の場所によっては死角になるところもあるのかと。
作品が進むに連れて人間の黒い部分がさらけ出され良い人だった人間もやがて黒く染まっていくところが怖いところでもあると感じながら観ていました。
そしてラストは一季が家に火を放ち呪われた家もろとも佐季を殺そうとするのですが、佐季はそれをわかっていて大切な人だった人を殺させるという残忍さも見せつけられた作品になりました。
祁答院さん、秋月さん、マリカさんによる3兄妹のやり取りもこの作品の見どころの1つ。
秋月さんの苦悩するシーンや感情を剥き出しにしたマリカさんの演技にも注目です。
最後の方でもオープニングでの美樹本家が集まっての記念撮影シーンが再びあった演出は良かったです。
最後観終わったあとはちょっとした放心状態でしたね。
誰もが悪魔になりうる一面も見せられた気がします。
今回マリカさんが演じた美樹本3兄妹の次女佐季は殺すことになんのためらいもない冷ややかな目でまわりを見ているそんな役柄。
今回猫を殺し、祖父の命を手にかけた張本人。
姉の優しさに嫌気がさしているところも。
フライヤーではセーラー服姿でしたが舞台ではブレザー姿でしたね。
似合っていると思いました(^^)←個人的にはブレザーの方が好きですから
劇中髪型をポニーテール?にする場面もあったりします。
見せ場は中盤の祖父を殺したという独白部分とラストシーンでの悪態振りでしょうか。←祖父から性的虐待も受けたということもあり
私も色々とマリカさんの作品観させていただいてますけどあれだけの悪態振りを見せたのは今回が初めてなのかと思います。
普段あれだけの悪態をさらけ出すこともないでしょうから、感情的にも大変な部分もあるかとは思いますけど。
今回この作品の悪魔的な女性を演じてはいますが…そうなった原因の根本は美樹本家の呪われた血によって生み出されたものだと思っています。
彼女も悪そのものなのかもしれないですが被害者でもあるような気がしました。
最後に思ったことは佐季は祖父の子供?なのかと。
血族同士の子供は血が濃すぎる為…みたいな話も聞いたことがありますから。
マリカさんの新たな一面が観られるこの作品。
秋澤さんがこの作品を観ない人はファンを公言することを禁止するようなことを言っていましたが。
それはわかるような気はしましたね。
終演後はダブルコールで幕を閉じました。
作品は5月24日(火)まで上演されていますので気になる方は是非劇場まで。
出演者の方々ありがとうございました。
最後まで読んでいただいた方もありがとうございます(o^∀^o)