お昼の散歩の時
目の先で、おばあさんと自転車に乗っている女の人とが
仲良く話をしておられた。
テルミが近づくと、さよならと別れはった。
おばあさんは、「私、今 誰と話していたんやろ」と
言われて、先ほどの女の人を目で追ってはった。
テルミに 「私、初対面の人と長い間、話しててん」
と言わはる。
「今日は寒いね。今から散歩？気をつけて行ってらっしゃい」
「ありがとうございます。では」と別れた。
せやけど、テルミとも初対面なんやけどなぁ。
空気が冷たいはずだ。
雪が少しだけ舞ってきた。この冬、初めて見る雪だ。
ジャックの頭に、降りた雪。
でも、すぐにやんだわ。
クローバーの森まで行って、スペードの村まで行く途中で
ベンチがある。少し休んで Uターンして帰ることにした。
そしたら、隣のベンチに座ってはったおじさんが
話しかけてこられた。
犬はなんていう種類ですか？の質問から始まり
今は奥さんが入院しておられるので
家にずーといたら、マイナス思考になるので
１日のスケジュールを立てて動いているんですと。
９時から２時間歩いて、モーニング食べて
家で般若心経を書いて（１０００枚）目標らしい
介護ホームで、筋肉を鍛えたり、読書するそうだ。
夕食はワタミのお弁当で、週末は近所に住んでる息子たちと
外食するのが楽しみだそうだ。
頭を使ったり、外に出て、いい気をもらったりして
痴呆症にならないように気をつけているそうだ。
毎日、テレビ見ておかし食べて寝ているだけの
主人とえらい違いやわ。
年齢を聞いたら、びっくりやったわ。
なんと８１歳。主人より９歳も年上の方やった。
ずーと同じ速さで、歩いてはるからもっと若いと思っていた。
人間、努力しなければ若さは保てない。
テルミも、ずーと家にいるから
ちゃんとスケジュールを立てて、
１日１日を大切に使おうと思った。
帰り道、マイロ君と会った。
この二匹は、なぜかいつも緊張しながら近づく。
きっと、ビビリなのにやんちゃな性格は同じなのだ。
では、また。
読んでいただいてありがとうございました。
