先日、ジャックと散歩していたら
おばさんが「あげようか」と
話してこられた。
なんのこっちゃかいなぁと思ったら
川沿いになっているペパーミントとレモンバーム
を切ってくれはった。
おばさんが、せっせと草を刈り育てたらしい。
それを勝手に取っていく人がいるねんと愚痴ってはった。
「勝手に取っていかんといて。
私が植えたんやから」というたら、
「大阪の土地に生えているもんは、
みんなのもんや。」と言われたらしい。
びわの木もざくろの木も４０年前に
おばさんが植えたんやと言っていた。
せやけど実は全部誰かがとっていってしもてん。
とぼやいておられた。
よっぽど収穫を楽しみにしておられたようで
悔しがってはった。
せやけど、この間、大阪市の人が来て
一斉に川沿いの草を刈っていかれた。
おばさんがせっかく植えたハーブたちも。
おばさんがショック受けている顔が浮かぶ。
テルミのキッチンに
もらったハーブが元気にいる。
見るたび、あのおばさんを思い出す。
大阪の土地やけど、
愛情かけて育ててはったからなぁ。
では、またね。
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