過去曲の主副逆転という姑息な手段で夕方のボイストレーニングレッスンを乗り越えようとしていた土曜日の朝。
私の携帯に、見慣れぬ東京番号からのお電話があり
東京の番号?
兄…?
いや、兄の番号は登録してるしなぁ…と思いつつ出てみたら。
なんと、担当先生の体調不良により、レッスンお休みとなってしまい
先生ご事情でレッスンがお休みとなるのは、今回が初めてのことで。
体調不良の内容も心配しつつ、それが東京から掛かってくるという教室規模の大きさにも驚きで。
これで練習・準備の時間を確保出来た…と思う反面。
この勢いでの主副逆転チャレンジも、それはそれで興味があったんだけどなぁとも思ってみたり。
そんな感じで、夕方のレッスンが突然飛んだ土曜日でしたが。
この日はそれ以外にも、朝から予定モリモリの日で。
朝イチ予定をこなして買い物して。
お昼ご飯を食べ終わり、次の予定の時間まで、翌日予定の準備をして…とバタバタしていたその時。
ピンポーンと、荷物お届けを告げるチャイムが鳴りまして
思いがけない方からお荷物届きましたよ
受け取りに出たダンナが差し出してきたその送り主は、横浜の母方のご親戚のお名前で。
わぁっっ!
荷物の上に差し込まれた、いつもの柔らかく優しいお手紙。
生前から続く父対応で張り詰めていた気持ちがふっと緩み、子供時代に一気にタイムスリップして。
久し振りに掛けた横浜番号に もしもし~ と出てくれたのは、4つ下、一番下の従妹ちゃんで
母方親戚の末っ子従妹の彼女は、お荷物送り主のお母様同様に柔らかな性格をしている反面。
6人兄弟という大家族だった母方家族の(うちの母は上から4番目)末っ子のお父様を早くに亡くされ、従姉ちゃんがご結婚で家を出た後も、祖母や叔母家族が共に暮らす大家族の中でお母様を支え続け。
ひとり亡くなり、2人亡くなりと、相次ぐ葬儀対応をこなしていくうちに、いつしか親戚一同から頼られるしっかり者の末っ子ちゃんになっていて。
あのさぁ、今日朝からバタバタしててね
やれやれ、ヨーグルトでも食べようか~と思ったらね
あ!
着いたんだね~
○○くん、○○ちゃん
お疲れ様です
ほんの少しだけジャムを送ります
ヨーグルトに掛けたりパンに付けたりして食べて下さい
このたびはお父様の・・ でもなく、
その後お変わり無いですか? でもなく。
そんな風に始まるおばさんからのお手紙に、てっきりこれはおばさん発案の労い便だと思っていたのですが。
大変だったでしょう~
今、どう?
その後も従妹ちゃんは、お母さんに電話を替わるそぶりも無く、こちらのあれこれに耳を傾けてくれ、隣接する母屋で一人暮らしをされている叔母さん(母方兄弟の最後のおひとり)の様子を教えてくれて。
あ、今回の労い便は、従妹ちゃんの采配によるものだったんだな… と途中で気が付き
そうなんだ~
叔母さん、いくら言っても介護施設に入ってくれなくて
しかも未だに、二世帯住宅の二階の部屋で暮らしてるから危なくて
私もいざって時の施設を探してもらっとこうかなぁ
あ~、確かに
私も旧サ高住から退居勧告受けた後に施設探しをしてたからこそ、コロナ隔離後、すわっと言われた新サ高住転居へ対応出来たところはあるかも
そうだよねぇ
あ、それとさぁ、さっきの不動産の話だけどさぁ、一応司法書士の先生に伝えておいた方がいいと思うんだ
あ、了解です!
先生、さすがです!
そうします!!
アハハハハ~
またいつでも話を聞くからね~
ありがとうございます~
最後まで、どちらが年上なのかわからない会話のまま電話を終えて
ようやく終わった長い一日の締めくくりは、買って帰った惣菜グラタン&パンと共に、頂いたジャムのお味見ディナー
うちのメンズは、本当に何もする気が無いんだな…
母をサ高住に入れて以降、頼ることも出来ない父や兄を抱えつつ、しっかりしなくちゃ!と、ずっと張り詰めたものを抱えて過ごしてきましたが。
我が家の事情をよくよく知っている従妹ちゃんとの電話は、そんな気持ちの心根を芯から温め、ほぐしてくれるものがあり。
心強い相棒として隣にいてくれるダンナの存在は、それはそれでありがたいものですが。
甘えられる血縁が私にはまだいたんだ…という事実は、それとは違う感覚があるようで。
朝イチからの東京&横浜便。
思いがけない便りの連続に、びっくりした一日でした。
それにしても。
今回、父訃報連絡は全て兄に任せたため、母方親戚には失礼な状況になってしまって。
すっかりご無沙汰しちゃってた私に対し、こんな風に気にかけて頂いて本当に申し訳なかったです。
おかげさまですっかり癒され、また走り出すパワーを頂きました。
ほんっとうに、ありがとうございました~
理想の上司とはどんな人を言う?
従妹ちゃんのように
しっかり見守り
そっと寄り添ってくれる上司なら
本当に最高ですよね
私も従妹ちゃんを
見習わなきゃな~
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