2016年の映画ネタ・最終編 | てくてく日記

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日頃の出来事を徒然に

さて、昨年中に書き綴っていた映画ネタですがメモ

 

今日は昨年末までの最終鑑賞メモを~。

 

〇「風立ちぬ」 2013年 日本映画

監督:宮崎駿 主演:庵野秀明、瀧本美織、西島秀俊

 

飛行機が大好きな少年、二郎。

夢に現れた設計士カプローニ伯爵に励まされ、設計士になることを志す。

青年になって大学で飛行機設計を学ぶ中、関東大震災が起こり、そこで菜穂子という女性を助けた二郎だが・・。

 

実在する飛行機設計士堀越二郎をモデルに、その半生を描いた宮崎駿監督が原作・脚本・監督を務めた長編アニメ。

「紅の豚」を彷彿させる、飛行機や裏方支えの職人仕事などをこよなく愛する宮崎駿監督らしい、ロマンとメッセージに満ちた作品でした。

また、「風の谷のナウシカ」で作画参加し、エヴァンゲリオンの監督としても知られる庵野秀明氏が主人公・二郎役で出演しているのも、アニメファンとしては心憎いキャスティングです。

 

この作品を最後に・・としていたはずの宮崎氏ですが、昨秋たまたま観ていたドキュメンタリー番組によると、長編アニメの企画に向け再始動しているようで、びっくりビックリマーク

引退理由としていた体調問題が心配ではありますが、巨匠の今後の動向からは目が離せませんね!

 

〇「先生と迷いネコ」 2015年 日本映画 

監督:深川栄洋 主演:イッセー尾形、染谷将太、北乃きい

 

校長職を最後に長い教員生活を定年退職した森衣恭一。

妻に先立たれ一人暮らしをしている森衣は、周囲の人々から「校長先生」と呼ばれながらも、その頑固な性格から煙たがられる存在だった。

そんな森衣の元へ訪れてくれるのは、妻が可愛がっていた野良猫のミイぐらいだったが・・。 

 

埼玉県の岩槻で実際にあった地域猫捜索の模様を描いた、木附千晶著のノンフィクション「迷子のミーちゃん 地域猫と商店街再生の物語」を原案に映画化された、ほんのり温かい余韻の残るヒューマンドラマ。

 

愛する妻を否が応でも思い出させる野良猫ミイを邪険に扱っていたところ、その後姿を現さなくなったミイを心配して必死になって捜索する森衣の姿を、一人芝居の第一人者でもあるイッセー尾形が味わい深く演じています。

また、妻役を演じたもたいまさこのほんわりとした笑顔が、この映画を優しく包み込んでいるようで。今や、ネコとくれば、のもたいまさこ。

こちらもまた、かけがえのない存在です。

 

〇「オデッセイ」 2015年アメリカ映画

監督:リドリー・スコット 主演:マット・デイモン、ジェシカ・チャステイン、クリステン・ウィグ

 

火星への有人探査計画にクルーとして参加していた宇宙飛行士のマーク・ワトニー。

火星での探査任務中に大砂嵐に襲われたマークらは、火星からの退避を決めてロケットへ向かうが、その最中に折れたアンテナがマークに直撃し・・・。

 

アンディ・ウィアーの小説「火星の人」を原作とし、火星に一人取り残された宇宙飛行士の孤軍奮闘を描いたサバイバルSF映画です。

 

植物学者としての知識をフル活用し、火星の土と自身らの排泄物を使ってジャガイモを栽培して逞しく生き延びるマークと、マークを地球に帰還させるために知恵を絞る科学者ら。

かつてのサバイバルものって、無人島などが主な舞台でしたけど。

以前ご紹介した「ゼロ・グラビティ」など、最近は宇宙空間でのサバイバルにその場を移した感がありますね。

ですが、「ゼロ・グラビティ」が広い宇宙に放り出される息詰まるような孤独感や恐怖感がメインテーマとして描かれていたのに対し、この「オデッセイ」はそんなバカな!と言いたくなるような明るい逞しさが根底にあって。

火星でのサバイバルに不向きなディスコロックをBGMに、笑いあり、ドキドキハラハラあり、そしてぐっとくる感動のラストありの、大満足な作品でした合格

 

〇「マッチスティック・メン」 2003年 アメリカ映画

監督:リドリー・スコット 主演:ニコラス・ケイジ、サム・ロックウェル、アリソン・ローマン

 

極度の強迫性障害と潔癖症を患う詐欺師のロイ。

相棒のフランクの勧めで精神分析医のクレインの元を訪れたロイは、障害の原因は10数年前に別れた妻が原因で、しかも、ロイと元妻の間には今年14歳になる娘がいると告げられる。

ある日、意を決したロイは娘のアンジェラと会うことにするが・・。

 

名匠リドリー・スコットが放った、大どんでん返しの痛快サスペンス。

 

なんですけど。

 

ためらいもなく他人を騙す名詐欺師であるロイが、娘アンジェラのために自己犠牲まで払ってその関係を築こうとする経緯が丹念に描かれていただけに、ラストのオチには多少不快感が残ってしまい・・ガーン

恐らく、ニコラス・ケイジの父としての熱演にあまりに感情移入してしまい、そんなぁ~!というショックが大きすぎたんでしょうね。

そういう意味では、あまりに見事な仕掛けが施された映画だったとも言えると思います。

 

そしてラストは年末らしくこちらの1本。

 

〇「Disney‘s クリスマス・キャロル」 2009年 アメリカ映画

監督:ロバート・ゼメキス 主演:ジム・キャリー、ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース 

 

スクルージ&マーレイ商会を営む初老の男スクルージ。

仕事仲間のマーレイの葬儀のお布施ばかりか、亡骸のための冥銭まで渋るような無慈悲なスクルージは、親戚や町の人々から忌み嫌われる存在だった。

そんなマーレイの葬儀から7年後のクリスマスイブの夜、亡霊となったマーレイが彼を訪ねてくるが・・・。

 

チャールズ・ディケンズの有名小説「クリスマス・キャロル」を、ロバート・ゼメキス監督がディズニー映画とタッグを組み、CGを駆使して描いた壮大なファンタジー映画。

 

3人の精霊によって映し出される過去・現在・未来の自身のクリスマスの姿を目の当たりにし、これまでの所業を悔い改めていくスクルージの様を、スクルージ本人、そして精霊役に至る7役をCG技術に支えられながら一人で演じ分けたジム・キャリーの演技力が光りますキラキラ

 

ディケンズの本家イギリスでは、意地悪なスクルージ伯父さんの教訓を毎年のように語り継いでいるのだとか。

情けは人の為ならず。

日本人にも通じる大事な教えですよね~本

 

カメ    映画    ぶーぶー    映画

 

ということで、昨年鑑賞した映画作品は、55本となりました。

 

だいたい、月に4.5本のペースで観ていたということなりますね。

 

これでも、以前に比べたらぐっと本数が減っていまして。

 

いや~。

 

私って暇人・・・苦笑い

(↑これを言っちゃあおしまい)

 

素晴らしいストーリーを切り取ってまとめ上げる監督たちの手腕と、それを表現する役者さん達のお芝居。

 

そして、それらを彩る美術・衣裳・音楽、思わずうならせるようなキャスティングに、映画の世界を支える数多くのスタッフさん達・・。

 

こんな素晴らしい総合芸術が詰まった作品を手軽に観ることが出来るだなんて、本当に便利な時代になったものだなと思います。

 

今年も張り切って映画を観るぞ~カチンコ