また、悲しすぎる事件が起きてしまいましたね。

必死の想いを綴った手紙。
本当に胸が苦しくなります。


世界には、厳しい状況下で生きるこどもたちがたくさんいます。
銃声が飛び交う恐怖の中で生きているこども、家も家族もいないストリートチルドレン、ゴミ山をあさってなんとか生き抜くこども、朝から晩まで働かされるこども、、、

一日でも早く状況が変わってほしい。

今の時代の日本とはまったく状況が違います。しかし日本でも凄惨な事件は起きてしまうのです。でもこれは、理想ではなく実現可能な制度改革ですぐにでも救えるのではないかと思います。だからこそ早急に動いてほしい。

親はこどもを愛するはず

という性善説は、通用しないのだと思います。

どんなに虐待されても、幼い子どもはママパパに愛されたくて必死になる。それは、まだ人生経験が浅いのだから当然のこと。親と引き離されたこどもはツライ想いをするかもしれない。でも、長期的にみたら、そのツラさを乗り越えてもらうことの方が良いということもあるのではと思います。


私の親戚が、戦後の孤児院から始まり現在も児童養護施設を運営しています。絶対に家庭復帰させたくなくても、児童相談所の決定に従わざるをえず、泣く泣く家庭復帰させる場合もあるそうです。たとえば、実の両親から虐待を受けて全身アザだらけの1歳の子を保護して育てていたら、「両親が改心した」という信じることができない理由で家庭復帰させなければいけなかったり、、、。料金滞納で携帯電話がつながらない家庭、冷蔵庫もない家庭などなど。児童相談所の決定によって、預かっていたこどもを家庭に戻した養護施設は、無事に育つことを祈ることしかできないのだそう。


その親戚の投稿をシェアしたいと思います。

※名前は挙げていませんが特定の人物に対しての批判表現も含まれますので、読んで不快に思う方もいらっしゃるかもしれません。でもそのままアップしますね。



船戸結愛ちゃんの件、かなりの方が話題にされてますが、現場を知る人間として言わせて下さい。
 
あの事件は防げたかどうか?
 
残念ながら今の体制では防げません。
その最大の理由は、法の不備によるものです。
 
業界では28条問題と呼ばれることが多いと思いますが、確かに児童相談所の所長は自らの判断で子を親から引き離すことは可能です。しかし、実際にそれが出来るかどうかは別です。
もしも、親が訴訟を起こしたら、ほぼ100%児相所長は負けるでしょう。
 
もちろん、児相に専門の弁護士が居れば少しはマシになるでしょうが、実際には居ません。
厚労省が本腰を入れて児童の人権を護ろうとするならば、そこまでやって欲しい。
とは言え、選挙権を持たない未成年の問題に力を入れたい政治家は少ないのもまた現実で、その結果として未来を支える児童福祉の予算は大きくなりませんから無理な話なのかもしれません。
 
また、昨年発表された厚労省の新ビジョンの弊害なのでしょう、未就学児童は基本的に児童養護施設には入れない!里親に託す!と言う『狂ってる』と言うか『絶対に現場を知らない』としか言いようのない提言の所為で、現在施設には未就学児童が措置入所する事が激減して居ます。
実際にうちの施設でも未就園児童は全員が『一時保護』で来ています。しかも長期に渡ってです。つまり、里親が見つかるまでと言う事ですが、、、
ただでさえ、里親のなり手が少なく、更に言えば経験の無い里親に未就学児童を扱わせるのはどれだけ無理があるのか考えたことがないのでしょう。
 
東京都議の某議員も新ビジョンが素晴らしいと宣っていますが、はっきり言います!
 
馬鹿も休み休み言え!
だから小池さんにすら切られるんだよ君は!
と、これで馬鹿なのがどれだかわかっちゃいますが 、、、
 
大体、里親委託に対して親が同意しなかったらどうなるのか?
そこまでも考えていないのが見え見えです。
よしんばうまく見つかったとしても、これから生じる事は、里親のたらい回しです。
断言しましょう。里親委託による虐待事件も増えます。
 
今回の事件に話を戻しますが、結愛ちゃんの年齢は児童養護施設では受け入れたくても厚労省の提言がある以上は一時保護以外では受け入れられない。里親もすぐには見つからない。
となれば、この事件は残念ながら避けられない事になります。
 
 
親権の壁が大きく立ちはだかるこの国では、悲しい哉、防ぐのは本当に難しい。
  
  
我が園でも四月に1人の女児は明らかに家庭復帰させるべきではない!と思えるレベルなのに、一時保護の期限が来たと同時に家庭復帰となりました。
昨年も男児が同じ状況で家庭復帰になりました。
この2人が、今回の船戸結愛ちゃんのような事にならないことを祈ることしかできません。
 
だって、立場的には全く同じ状況ですから可能性はかなりあるのです。
  
確かに15年くらい前のヨーロッパでは児童養護施設を止める動きがあり、次々と里親の元に児童が行きましたが、結局うまくいかずに現在は児童養護施設を復活させています。
このままかつてのヨーロッパの轍を踏むか?それとも日本は児童養護施設を拡充して将来の日本を支える人材を育てるか?
いよいよ岐路に立たされています。
 
私は抵抗します。
最後の1人になるまで。
このような悲しい事件が起きる以上は、、、