お釈迦様の菩提樹と数珠の菩提樹とは無関係 | 開運数珠ネックレスのそわかのブログ

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そわかの開運数珠ネックレスに用いている菩提樹は、製作後数年は虫が着き易く、密閉した場所に保管なさらないようお願いしています。

 

ですので、保管について書かれた写真のような説明書を同封しているのですが、これ内容には真っ赤な嘘があったりします(工房で作られたものをそのまま使わせてもらっています)。

 

お釈迦様と菩提樹とに深い関わりがあるのは事実です。

 

お釈迦様は長い難行苦行の果て、菩提樹の下で瞑想中、ついに悟りを開かれ、その菩提樹は今もインドはビハール州のブッダガヤに現存しています。

 

しかし、このお釈迦様の菩提樹と数珠に用いられる菩提樹とは全く別のもので、仏具屋さんでは様々な種類の菩提樹の数珠が売られていますが、いずれもお釈迦様に強引にこじつける為に“菩提樹”の名称を用いているだけで、実際には何の関わりもありません。

 

お釈迦様の菩提樹は、クワ科イチジク属のインドボダイジュ(学名:Ficus religiosa)で、実が出来ることは出来るのですが、大変に小さく、そもそも数珠の玉として加工することが出来ないのです。

 

そわかの開運数珠ネックレスで用いているのは、日本では金剛菩提樹の名称で知られているもので、 ホルトノキ科ホルトノキ属のインドジュズノキ(学名:Elaeocarpus sphaerics)です。

 

インドボダイジュとインドジュズノキ・・・・・紛らわしいですね。。

 

ところで、お釈迦様のインドボダイジュを天竺菩提樹と表記することもあるのですが、困ったことに数珠にも天竺菩提樹という素材があり、これがまた全く別のものだというのですから、混乱させられるばかりです。

 

数珠に用いる天竺菩提樹は、樫の仲間なのですが、天竺とは名ばかりでインドには無く、東南アジアに分布しています。

 

木の実の数珠の中では大変高級な部類に入るもので、最近は昔より安価になって入手しやすくなりましたが、それでも、同種の素材の中では一番の高級品であり、一般の人には高嶺の花といったところでしょう(見た目もなにやらお高そうな)。

 

ところで、日本でもお寺などで菩提樹が植わっていることがあります。

 

これがまた困ったことに、お釈迦様とも数珠とも全く関係がない(笑)

 

インドボダイジュやインドジュズノキは其の名の通り、インド等の暑い地域に分布しているものなので、お釈迦様にあやかって植えようにも、そもそも気候風土の違う日本では育ちません。

 

そこで、代替品として、中国原産の シナノキ科シナノキ属のボダイジュ(Tilia miqueliana)が植えられているのです(栄西禅師が宋より持ち帰って建仁寺に植えたのが渡来の最初と言われています)。

 

たいていの人はそういった事情をご存じない為、お寺の境内などで、菩提樹の説明版と共に植えられているのを見て、

 

「なるほど、これがお釈迦様が悟りを開いたという木なんだな。そういえばいつもお葬式に持って行ってる数珠も菩提樹製と書いてあったっけ」

 

などと誤解してしまうのも仕方のないことでしょう。

 

あまりにもややこし過ぎますね・・・。