シルバメソッドの基礎コースは、通常四日間かけて行われるのですが、長らく大阪では遠方からの出張講師によって開催されることが多かった為、日程も月曜日が祭日の時を選び、土日月の三日間で開催されることが多かったです。
したがって、ちょっと過密スケジュール気味なものですから、私のような持久力の無いタイプにはやや辛いところがありました。
現在、大阪では鍼灸師の森先生がご自身の治療院で開催してくださっている為、四日間コースが基本になっていて有難いです。
一日目は101と呼ばれ、リラックスして瞑想状態に入る練習を繰り返し行います。
シルバメソッドでは、脳波をアルファ波に誘導して行くのですが、今では盛んに喧伝されるアルファ波についても、能力開発の分野ではシルバメソッドが草分け的存在で、現在、巷に氾濫している似たようなワークにはシルバメソッドの露骨なパクリがかなりあります。
それは余談ですが、ともかく、この一日目で、瞑想に入る感覚をつかんで行くわけです（瞑想状態に入ることをシルバメソッドでは“レベルに入る”と表現します）。
また、101の終盤では睡眠のコントロールに関するテクニックをプログラムします。
眠気を覚ましたり、或いは不眠気味の人に役立つ睡眠導入のテクニックなのですが、睡眠のコントロールに熟達するということは、意識のコントロールに熟達するということでもあるので、シルバメソッド以外の瞑想のレベルも格段に上がる可能性を秘めています。
二日目の202は、具体的なテクニックがてんこ盛りの一日です。
記憶術や、“マインドの鏡”と呼ばれるイメージを用いて願望達成を行うメソッド、問題解決のヒントを手に入れる“グラスの水のテクニック”、瞬時にアルファレベルに入ることの出来る“三本指のテクニック”、痛みをコントロールする“手袋麻酔”、禁煙やダイエットに使える“習慣のコントロール”などなど・・・。
実際には好んで使うテクニックは人それぞれで、プログラムしても実生活では使わないものも多いのですが、それぞれのテクニックは相補的な内容となっている為、練習として行うのも有益なものです。
基礎コースではこの二日目が特に人気が高いようで、私が初めて受講したジャネラルシルバの卒業生の方は、忙しくて全日程参加出来ない時は、202のみ再受講しているというようなことを仰っていました。
三日目の303は、視覚化の練習を集中して行うのですが、個人的には私は303が一番好きです。
イメージ力や直感力を磨く為に、想像で金属や植物の中に入るという面白い練習をします。
これを最終的には透視能力に結び付けていこうという練習です。
よく超能力をESPなどと言い、これは超感覚的知覚（Extrasensory Perception）を意味するのですが、シルバメソッドでは、同じESPの表記でも、 効果的感覚投入（Effective Sensory Projection）と表現し、文字通り感覚を対象に投入することで内部情報を得ることを試みます。
そして、303の最後では、イメージで作業室というのを作り、男女一名ずつ助言者というのを招き入れるプログラムを行いますが、これが最近ではハイヤーセルフなどと言われているものです。
最終日の404では、それぞれが病気の人の情報を持ち寄り、遠隔で情報を読み取り、またイメージで改善の手助けをする練習をします。
たった一度で透視能力が開花する人も稀には居るようですが、たいていは何度も再受講するうちに、徐々に感覚が磨かれて行くようです。
私自身は通しで再受講したのは一回か二回で、あとは202や303のみ受けることが多いですが、熱心な人は機会あるごとに通いつめているようです。
再受講する毎に、内容が深まっていくのは当然ですが、不思議な位体調が良くなるのもシルバメソッドの醍醐味の一つかもしれません。
特別、健康問題に取り組んでいなくても、受講すること自体が或る種の健康法のようになるのが面白いです。