『秘伝!チベット密教奥義』高藤聡一郎著 | 開運数珠ネックレスのそわかのブログ

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シリーズが終盤に差し掛かった頃、高藤先生は二冊のチベット密教本を出されます。

 

その一冊目が『秘伝!チベット密教奥義』。

 

往年の読者は意表を突く新著を少々の驚きをもって迎えたに違いありません。

 

現在でもチベット密教に関する本は幾らか出ていますが、その殆どは文化や歴史の側面から解説したもので、行法を簡潔に紹介したものはありません。

 

本書は、神秘的な雰囲気や宗教性を極力排除した独習可能な行法のテクニック的解説本として、二冊目の『神秘!チベット密教入門』と合わせ、今日でも唯一無二の本と言えるのではないでしょうか。

 

ただ、問題は、チベット密教の行法は観想を多用する上、観想の対象が如何せん日本人には馴染みのない文字だったり、仏様だったりする為、イメージ力が相当に無いと実践が難しい点です。

 

私はもともとイメージが苦手なので、本書で紹介されている行法は大変難しく感じました(読み返しても感想は変わりません)。

 

ただし、部分的に気功や瞑想に取り入れることの出来るテクニックが色々と書かれているので、仙道の副読本的には大変良いものに思います。

 

なお、私は高藤本で、体外離脱行としてのポワを知っていましたから、オウム事件のせいでポワが殺人の意味で広まってしまったことに、大変腹立たしさを感じたことを今でもよく覚えています。

 

ところで、本書のあとがきで予告している『チベット密教 夢見の法』は結局未刊に終わりました。

 

恐らくオウム事件のせいではないかと思いますが(オウムに入信した人にも高藤先生の信奉者が多かったらしい)、類書が未だに無いだけに、残念なことです。