夜の訪問者(小川順子) | 鈴木の一日一善・一日一曲

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フォークソング好きからニューミュージック好きへ、ヤン久ポップス好きから歌謡曲好きへ、ということで、お気に入りの楽曲についてダラダラ書いています。
お付き合いのほどよろしくお願いします。

夜の訪問者

(歌:小川順子 / 作詞:石坂まさを / 作曲:城賀イサム)

 

今日は、小川順子が歌う「夜の訪問者」を聴いています。

「夜の訪問者」は1975年に発売された小川順子のデビュー・シングルです。日本レコード大賞の優秀新人賞を受賞していることからも分かる通り大ヒットした歌で、僕も覚えています。

 

歌詞が意味深長で、タイトル通り「夜の訪問者」を19歳の私が待つという内容なのですが、二人の関係が曖昧です。恋人同士であれば会いに行くという能動的なアプローチがあっていいと思うのですが、19歳の私はただ受動的に「夜の訪問者」を待つのです。このあたりの詞の作り、察してくださいという奥ゆかしさに艶やかな感じがにじんでいます。

 

その艶やかな詞をちょっとハスキーな声に加えてぶっきらぼうな感じで歌う小川順子の歌唱が良いです。ちょっとやけっぱちな感じが待っている女の子の切なさをうまく表現しています。

小川順子って「夜の訪問者」しか知らないのですが、ウィキペディアによると、デビュー3年後の1978年3月をもって芸能界を引退しているとのことで、活動期間がすごく短かったことを知りました。次のヒットが出る前に辞めていたんですね。残念です。

 

 ♪ きっときっと又来てね~

 ♪ 素~敵な私の~ 夜の訪問者~

 

今日聴いて、自分の事を待っているわけじゃないと重々承知ながら目じりが下がっています。1975年当時のおじさんたちも、同じようにニヤニヤしていたんだろうなと思います。

是非聴いて、ニヤニヤしてください(^^;