真夜中のギター(千賀かほる) | 鈴木の一日一善・一日一曲

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フォークソング好きからニューミュージック好きへ、ヤン久ポップス好きから歌謡曲好きへ、ということで、お気に入りの楽曲についてダラダラ書いています。
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真夜中のギター

(歌:千賀かほる / 作詞:吉岡治 / 作曲:河村利夫)

 

今日は、千賀かほるが歌う「真夜中のギター」を聴いています。

夜の歌なのに、朝からしみじみと聞き入ってしまいました。何を今さらですが、いい歌ですね~(^^

吉岡治の詞が良いです。その詞をじっくりと聴かせるメロディが良く、詞を際立たせるアレンジがまたまた良いのです。千賀かほるの演歌っぽいボーカルも魅力ですね~。

 

詞です。

内容は、淋しがり屋がギターを奏いているのを聴いた主人公が、みんな淋しいんだねと思いを寄せてギター奏きに朝まで寄り添う、という感じのものです。

淋しがり屋で、ギターを奏いている人が、自分でないところがミソです。歌を自作自演する場合、僕は私はこんなに淋しいのと自分を訴える感じになりがちですが、「真夜中のギター」は、淋しくてギターを奏いている人に、『みんな同じだよ、こっちへおいでよ』と手を差しのべている感じです。この暖かな感じがいいですね~、

 

という素晴らしい歌詞を、曲がまったく邪魔していません。見事に引き立てています。曲もいいのですが、アレンジが最高です。シンプルなギター伴奏で始まり詞を十分に聴かせ、サビではドラムとベースが入るのですが、ストリングスが際立っていてうるさくなり過ぎず、夜の雰囲気を綺麗に醸しています。ビブラフォンが星のまたたきを感じさせて、これまた乙で素晴らしいです。

 

千賀かほるの演歌っぽい歌い方もいいですね~。ビブラートがコブシになるギリギリ前の感じで、日本的哀愁を感じさせつつ、都会的な味をちゃんと出しています。1969年の夜を感じさせますね(^^

我が家には、高田みづえのカバーとUAのカバー版もあります。それぞれ1981年の夜、1997年の夜を感じさせてくれる秀曲です。どちらも推薦させていただきます。合わせてお楽しみいただければと思います(^^