こんにちは。秋田市の司法書士おぎわら相続登記事務所秋田、司法書士荻原正樹です。
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今日のお話しは、司法書士は生き残れるのかです。
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先日
東北ブロック司法書士会、平成３０年度第１回会員研修会に参加してきました
講師は
九州大学大学院法学研究員教授の七戸克彦先生
演題は
司法書士の未来予想図ー司法書士は生き残れるのかー
です
大げさなタイトルと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが
司法書士業界というのは
こういうタイトルの講義が行われるくらいの変化の中にあります
講義の内容としては
ＡＩと士業との関係
新事業（とりわけ民間資格の創設）に活路を見出している事例の紹介
オンライン申請資格者代理人方式
成年後見における不祥事事案
民事信託ビジネス
空家問題・所有者不明土地問題
などについて
週刊誌や新聞記事を拾って考えるというものでした
司法書士試験の受験生の皆さんの第一の目標は
試験合格です
それは間違いありません
しかし
合格すれば
その後バラ色の生活が待っているかと言えば
必ずしもそうでないと言わざるをえません
たとえば
合格して開業はしてみたけれども
数年もたずに
廃業や他県への転出などする司法書士もいるのが現実です
ですので
試験勉強がひと段落したこの時期に
合格後の自分について考えてみるのも良いかもしれません
受験生の皆さんの置かれている環境もざまざまだと思います
たとえば
①親が司法書士である
というのであればそのままお客さんを引き継げるのでそれほど心配はする必要はないかもしれません
②現職（又は前職）が、金融機関や不動産関係業であって、開業すれば、そこからの依頼が期待できる
という方も、すでに他の人よりはだいぶ有利な環境と言えるかもしれません
③金融機関や不動産関係業、その他新規見込客に知り合いやつながりがあって、開業すれば、そこからの依頼があることが予想される
という方も、②の方の次くらいには有利と言えるかもしれません
私がいまぱっと思いつく限りのそれほど心配なさそうな方というのは上記のような皆さんです
では
それ以外の方
その中には私も含まれますが
どうしたらいいんですかね？
資格商法のような新規事業を立ち上げますか？
何か複合的な業務を創り出しますか？
利用者の方の利便性を上げる方法を考えますか？
いまから人脈という名の販売ルートを作りますか？
講義の中で
七戸先生が
司法書士というのは私利私欲を追及することを潔しとしない方が多い職業だ
というような趣旨のご発言をなさっていらっしゃいました
実際
そのような気概又は心構えをもって仕事をしていらっしゃる司法書士は
少なくないと思います
ですが
そのためには
前提として
ある程度の利益がないといけないという現実があります
たとえば
ある場所に支援に行きたいと思っても
交通費や宿泊費などの支出がままならなければ
その支援の現場に行くことさえもできません
利益追求型の事務所が増えてくる中
どうやって理想と現実のバランスをとるのか
非常に難しい問題だと思います
司法書士おぎわら相続登記事務所秋田
司法書士荻原正樹
018-827-5280
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