平本あきお先生の、カウンセラー養成4日間講座、から2週間が経ちました。
今の自分の様子や、振り返りを書いてみたいと思います。
【平本先生の公開カウンセリングを受けて、2週間後の自分】
<2週間たった今>
魔法がかかったように、がらっとなにかが変わったか、というと、そうではないと思います。
日々、傷つくこともある、イラっともする、朝は起きれない。
まだなんとなく自律神経が乱れているのか、寝ても途中で覚醒して眠れない日もあります。
でも。
深い根っこのところで、この自分と生きるんだという覚悟が定まったという感じがします。眠れていなくて、顔がひどく疲れていて、仕事の準備が全然追いついていなくて。そんな自分でも、深いところで自分を許している。そして人生を許している。
人生や社会に対する信頼感が高まったように感じます。
この世界は、「怖いところで傷つくところで安心はできない」、根本的にそう感じていたものが、
今までたくさんの方々のお陰で「そうじゃないのかも?」という感じで変容しつつあって、
さらに今回のこの講座で、世界のダークな側面はそのままだけど、それがとても小さく感じられる。圧倒的に飲み込まれるようなものではなくなった、自分がそれも包み込んで大きく感じられる、なんかそんな感じです。
傷つくことは日々起きるけど、だいぶ早く、あれ、大丈夫だなという感じになっている。
瞑想しながら、自分をただ感じていると、深いところからエネルギーが湧いてくる。不死鳥が自分の内側にいて、ぶわーと羽を広げている。穏やかで力強いパワーが生まれている感じ。何度も倒れて、それでもまた、飛び立つ、そんな感じ。
平本先生が見せてくれた希望の光。たくさんの苦しんでいる人を救える自分、そうなりたいです。
<公開カウンセリングって?>
4日間の講座中に、僕は参加された皆さんの前で、平本先生の公開カウンセリングを受ける機会をいただきました。
事前の打ち合わせなどなく、ガチのカウンセリングです。
カウンセリングといえば1対1で受けるものと思っていますよね。僕もそう思っていました。
かつて、心理学者アドラー?ロジャース?だったかが、事情により壁のない部屋でカウンセリングしていて、周りでそれを聞いていた他のクライアントさん達が、自分と共通する悩みに共感したり、一人じゃないんだと励まされたりしたそうです。またクライアントさん本人も、聞いている周りの方からも勇気づけられ、苦しみを抱えている人同士のつながりで、人が癒やされていくということが起きたそうです。それが公開カウンセリングの始まりだそうです。
<ひたすら吐き出す>
公開カウンセリングのはじめに、自分の過去に起きてきたことをシェアしました。
幼少期は得体のしれないストレスだったものが、第二次性徴期で絶望に変わり、一時期は無かったことにしようと努めて、やっぱり無理で、本当の自分になろうと思ったら差別・無理解な言葉を受けて、誹謗中傷メール300通、街中ではじろじろ見られトイレに入れず、就職活動でのカミングアウトと内定が一時保留になったこと、長くお付き合いした彼女の親からの(会う前から)拒否、戸籍変更や手術・ホルモン注射自体も大変でした(です)が、、、ようやくストレスがかなり減った、、、と思ったら、ここまできてなお、男なの?女なの?と子どもに聞かれる。どれだけ筋トレ頑張っても、立ちはだかる乗り越えられない壁が目の前にある。
そして、自分とうまく向き合えなかったことから起きていた、数々の二次被害的な苦しみもありました。仕事や人間関係への影響。
そんな苦しみを、僕は過小評価する癖がついていました。そんなこと全部言い訳で、そんなの取るに足らない、人生が苦しいのはみんな一緒で、みんな人生は思い通りにならない。死にたいのは僕だけじゃない。僕だって、他の人の悩みなんて分かっていないんだから。社会はどんな事情を抱えていても、待ってはくれないから。
悪意ある誹謗中傷・差別は、社会全体の問題でもあるし、社会がこうでなったことは、だれの責任なんだろう。
人をバカにしたり見下す人はその人たち自身が傷ついているからだ、ということもわかっています。
また悪意のない方々の言葉、浅い理解で何気なく発せられる言葉。ぐっと堪えてなかったことにする。いつまでも続く心の内側の戦い。
本当は、僕は怒っていました。人生に。社会に。自分自身に。僕を、笑ったり、馬鹿にしたり、傷つけたりした人に。
でも、怒りをどこに向ければいいのかわからない。人生を責める?政治家を責める?自分を責める?
平本先生は、1ミリも僕の言う言葉を、否定しません。無理に変えようともしません。そのまま聴いてくださいました。
あなたはそう感じてきた、そんな風に苦しんできたんだ。
たくさんたくさん聴いていただき、あの時に言えなかった怒りや絶望や悲しみや苦しみの言葉を吐き出して、吐き出して、吐き出して、
ふぅと、力が抜けました。

<吐き出して、俯瞰してみる>
今回平本先生が、今までできたことも思い出してみて。
僕がいて助かった、励まされた、勇気をもらった、救われた。そういった言葉を今までにも、たくさんたくさんいただいてきました。理解や愛・共感のエネルギーも、たくさんたくさんもらってきました。つい、大きな闇に飲まれると、そんなみなさんからの大切な愛のエネルギーを見失ってしまう。コルチゾールが、海馬を壊してしまう。ストレスホルモンは、大切な記憶も消してしまう。
僕がいて救われた、その人の立場から、奏さんを見てみてください、って言われました。
奏さんは、どんな存在?どう見える?仮に僕が死んじゃったらどう感じる?
誹謗中傷の言葉より、助けららた、勇気もらった、自分も辛いけど頑張って生きていこうと思えた、そういった言葉に意識を向けてみて。たくさんの人が、そういってくれている。外から見てみて、自分のことをどう見える?
「めちゃ、すごいと思います、この人すごいって。こんなにしんどい思いして、それなのにまた立ち上がって。」
できることなら、こんな面倒な人生はもうこりごりで、そんなに人を助けなくていいから、もっと楽な人生を送りたかった。
それは本音です。平本先生もわかってくれていました。そう思いますよねって。
不本意かもしれないけど、それが残念かもしれないけど、それがそうさんの運命です。
誹謗中傷も今後もなくならない、場合によっては増えるかもしれない。
けど、それ以上にたくさんの人を救う人生です。
どうしましょか?と聞かれました。
あとで動画をみたら、「しょうがないですね」僕はさんざん泣いたあとの笑顔でそう答えていました。
あきらめと、覚悟と。僕は笑っていました。

もしあの時に、いやあなたは十分、素晴らしいし、かっこいいよ、既にたくさんの人を助けているよ、と「言葉だけで」言われていたら、もちろん励まされたと思うのですが、一過性で終わっていたかもしれません。
でも平本先生は感じてみてって言いました。
自分を離れて、目の前に自分がいて、その人がこんな風に言われていたら。こんな風な自分で人に関わっていたら、どう見える?
「それは確かにかっこいいです。」「すごいと思います。」
自分でそう感じました。体感がありました。実感がありました。
<公開カウンセリングを受けて>
ということで、僕はただひたすら泣きじゃくりながら自分の話をしただけでした。でも本当にたくさんの方から、勇気づけられた、と言っていただきました。人によっては、私の問題も解決したと言ってくださいました。すごいです。
社会では、いまだにトランスジェンダーに対する偏見や差別・誤解があります。そんなニュースやSNSの記事を見るたびに怖くなります。いったい、目の前の人が、トランスジェンダーに対してどう思っているのかがわからない。多くの方に優しい言葉をいただいてもなお、どこかから聞こえる、トランスジェンダーっておかしい・気持ち悪い、あるは誤解・偏見、その声に強く反応してしまいます。
だから、僕にとって、今回80人以上の参加者の方からの「自分は受け入れてもらえている」んだ、という実感は、とてもとてもとてもとても勇気になりました。
こんなに「苦しいし死にたいしそれでも頑張ってきた」、「奏さんの苦しみは想像を絶するものでした」、という言葉をいただいたことも、本当に救われる思いがしました。「わかってもらえた、、、。こんなに深いところまで、、、。」
長い文章を読んでくださりありがとうございました。
【平本あきお先生のXにて
音声配信(スペース)のゲスト出演をさせていただきました】
https://x.com/i/spaces/1DXxyWrBPLEGM
講座の1週間後の僕がしゃべっています。
よかったら聞いてみてください
【カウンセラーの認定証をいただきました】
