社会的少数派 | 紲

一時停止はkならず止まりましょう

・「〇〇みたいな話し方ってうざいよね」と小学生時代によく聞いたので、そうしない方がいいのだと思って気を付けて矯正した。

世の中には〇〇みたいな話し方をする人の方が多くて、当時そう言っていた人たちも〇〇みたいな話し方をするようになっていた。

という話を久しぶりの同窓会でしたら、みんな忘れて私だけが世界に取り残されてしまった。

 

・「アニメオタクとかマジキモイw アニメしか興味ないの?www」と銀魂を見ている私たちに言っていた人たちは今は呪術回線とかSPY×FAMIRRYにはまっているし、実写版の銀魂にもはまっていた。何となく、「何それ」という感情が自分の胸のあたりをざわつかせる。

 

・「サンホラオタクきもwww」と言っていた人たちが進撃の巨人を見てRevoを知り、「イェーガー!」しているときにどうしようもない憤りを感じてしまったのは、こういうような小さな違和感が積み重なった結果なんだろうと思う。

 

・「異端ぶってキモイ」「普通なのにwww」と言われることがたまにあるけど、もし私が普通なんだったらこんなに違和感を抱くこともなかったと思う。私はどう考えても多数派の中にはいないと思う。し、上下関係は存在しないと思う。わざわざ異端ぶって~と評価してくる人は、もしかして少数派に憧れているんだろうか。私はずっと普通になりたかった。でも、普通が何なのかわからなかった。だから多数派で生きていこうと思った。発言力もないし、共感してくれる人もいない。それでいい。私は誰かの意見に左右されないし、「〇〇ちゃんがいるからこの高校にする!」という選び方はできない。だから高校も地元で家から15分なのに友達0人からスタートした。それでよかった。

 

・「商業科の子たちはいいよね!進学だって資格があるから推薦取りやすくて、就職だってできるし!普通科は勉強するしかないもん!」と高校時代に普通科の女子生徒に言われたことがある。「じゃあ最初から商業科に入学して、進学クラスに行けばよかったじゃない」と答えたら「だって商業科ってバカじゃん!」と言われた。じゃあ、どうして推薦も就職もできる商業科をうらやましがる必要があって、同じ大学に進学して同じような就職先に行くんだろう。でも、彼女の考え方は多数派の真ん中で生きてきた人の考え方なんだ。

 

・多数決でものを決めることが多い。民主主義国家だから。私は今まで多数派だったためしがない。どうして?

文化祭でやりたいことも、ほとんどみんな集団発表で、わたしはクラス発表だった。集団発表が30人に対して、クラス発表は7人だった。絶対、クラス発表の方が楽しいじゃん?と思ったんだけど、みんなは集団発表の方が楽しいって言ってた。もーいやだ、怖いよ。多数派の人たち。

 

こうした昔の記憶って忘れた方がいいと思うし、多数派の人たちは忘れちゃうと思うんだけど(なぜなら多数派なので)自分の身体に染み付きすぎちゃってどうにも忘れられない。いつまでも心が子どものままだ。