■ 過去の人生を振り返るシリーズ

 

幼児期は、こちら

 

小学生は、こちら

 

中学生は、こちら

 

 

 

 

――母との確執

 

中学生時代は、家族の仲も悪くなっていきました。

 

 

特に母親は厳しい性格というか子供を甘やかすことはしないタイプで、

 

お小遣いは最低限で、お菓子もほとんどなし、

 

食事は文句を言わせず、リクエストも一切聞かない。

 

愛情がなかったわけではなく、むしろ自分が正しいと思う育児を

 

愛情いっぱい注ぐような人です。

 

それが押しつけがましく、意見を聞かない頑固者という印象です。

 

 

 

なにをいっても意見を聞いてもらえず、子供ながらに、

 

視野が狭くて人の意見を柔軟に聞けない人なんだなぁと、

 

どこか諦めるようになりました。

 

 

そして、独善的でストレスばかりの母親との関係は、

 

ある出来事で、決定的なものになりました。

 

 

 

――衝撃的だった母のひとこと

 

 

学校で期末試験があって、5教科500点中、495点を取ったことがあります。

 

平均点は350点(1教科70点)くらいだったので、全員が満点をとれる難易度ではありませんでした。

 

もちろん、ぶっちぎりで学年トップでした。

 

これはすごいと、意気揚々で母に報告したら、

 

表情を変えず、こう言ったのです。

 

「なんであと5点がとれなかったの?」

 

 

その時、文字通り、開いた口がふさがらず、愕然としたのを強烈に覚えています。

 

なんでこの人は素直に喜んでくれないんだろう。

 

いまの自分を認めてくれないんだろう。

 

この人になにを言っても無駄だ。

 

と思いました。

 

 

 

一番身近である家族が安心や自己肯定感を与えてくれる存在ではない、

 

ということは、かなり精神的に響いたのではないかと思います。

 

 

 

もちろん、私が恵まれているのは分かっています。

 

虐待などもなく、ご飯を食べさせてくれ、

 

学費も出してもらい、母は母らしく精一杯育ててくれたと思います。

 

 

でも、「自分を認めてくれない」という感覚は、

 

どうしても埋めがたいものであったことは確かです。

 

 

 

 

それ以降は、母親の言うことも話半分で聞くようになり、

 

私のほうからは大事な話は一切しなくなりました。

 

どうせ言っても聞いてもらえないし、むしろ独善的でしかも稚拙な意見をおしつけられるだけ。

 

 

 

自分が親になって思うのは、

 

「親だからだといって意見が正しいとは限らないし、

 

子供には子供の理屈がある。

 

親の意見を押し付けると子供の自主性がなくなるし、

 

信頼して大事なことを相談してくれなくなる。」

 

ということです。

 

 

まぁそうはいっても、部屋を片付けろだとか注意をしてしまいますが。

 

理想と現実ですね。

 

 

 

 

――相談することが大の苦手

 

私は、他人に悩み事や相談事を話すことがとても苦手なのですが、

 

悩みが多い中学生の時に、親に相談できなかったことが原因かもしれません。

 

(原因を追究しても意味がないと理解していますが、どうしても

 

因果関係を求めてしまうんですよね。わかったところでどうしようもないのですが。)