書道の世界では

文房四宝(ぶんぼうしほう)という言葉があります。


書道道4つの宝という意味で

「 筆 硯 墨 紙 」のことを指します

携帯電話もパソコンも車も
次々と新しい種類が作られる時代にあって

書道道具は、何千年も何も変わっていません。

では誰かが必死になって守ってきたかというと
そうではなくて、
保守とか革新とかそういうんじゃなくて

もっと堂々と、悠々と
そこに在るという感じ。

なぜ、書道道具は時代が変わっても
ずっと変わらないのでしょうか。

それは

「シンプル」

究極にそぎ落とされたものだからです。

石や炭素や動物の毛という
自然のものを至極シンプルに仕上げている。

これ以上シンプルにできないというところまでいったから
変わりようがない。

そういう人間がいたら
かっこいいなぁって思います。

ちなみに、

生徒さんたちにチームを組んでもらい
書道道具についてプレゼンしてもらったのですが、

あるチームは

書道道具の上に「水」が神様のようにあって
その化身として具現化されたものではないかという
プレゼンがあって感動しました。

確かにすべての道具に欠かせないのは「水」


$書道家・武田双雲 公式ブログ『書の力』-筆硯の書


双雲@人間にも生命にも水は欠かせない。


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