昨日は、あるビジネススクール受講生向けに3時間くらい特別講演会。テーマは「心」。
今回は、会場に行くまでの行きと帰りのタクシー運転手のためになる話。


テーマが「心」なだけにスーパー運転手に出逢えた。


行きのタクシー。

最初から自然な愛らしい笑顔。

ドアのあけかた、声のかけかた。

違和感を感じるくらいすべての動きが完璧だったので、以前の職業を問うた。


デパートの外商。しかも宝石担当。


全国すべてのデパート外商のトップ10に入っていたという運転手さん。


毎日、大金持ちを相手に独自のスタイルで、成績を築いた。


1ヶ月に1人で数億を売上げたこともあった。

彼曰く、「最初に目が止まった宝石が本心。本心を知れば売れます」

「商品を売るではなく、自宅の中まであげてもらえるくらい信頼を得ること。つまり自分を買ってもらうこと。」

など、たくさんの営業マンとしての高い技術や知恵を語ってくれた。


しかし。


彼はいつしか虚しさを感じるようになっていた。


大好きな社交ダンスを本格的にやりたい。

毎日、会社の屋上でひっそりと練習しているうちに、ある日、ふとそう思った。


今まで、客、上司、会社に対して完璧な忠誠をたててきた彼は、決心して辞表を出した。

40代半ばだった。


続きは次回(^o^)