世界陸上がいよいよスタートします。外国ではある意味オリンピックやワールドカップよりもすごいと言われているって知りませんでした。日本ではまだ認知度がかなり低い方とのこと。ワールドカップでいうFIFAである世界陸上連盟「IAAF」のメンバーが世界中から一斉に集まって大阪にて開催式典が盛大に行われました。


そのエンディングを僕の書道パフォーマンスで飾らせていただきました。出演者みんなの一体感がIAAFの皆さんに伝わったようでスタンディングオベーションがおきました。アートは国境を越えます(^^)


話は変わって、自分の2歳の息子や教室に通っている子供たちと触れ合っているとよく不思議な光景を目にします。

子供たちの行動が不思議に映るということは、自分の童心を忘れているという証明でもありますよね。

不思議な光景の中の一つ「仕事のモノマネ」。


女の子は主婦の家事仕事などのままごと。男の子は電車の運転手などを飽きることなくやっています。赤ちゃんである2歳の息子はいつも忙しそうに何か仕事っぽいことをやっています。その何が不思議かというと、

・報酬もない
・誰に頼まれたわけでもない
・誰かに認められるでもない

にもかかわらず、すすんで楽しそうにやっているところです。
大人になると、モチベーションを保つには報酬や、責任感、頼られているという感覚、認められること が必要と言われています。基本的にそういった条件がないと「仕事はしない」という人がほとんどでしょう。
なぜ幼児は、仕事(モノマネ)を、条件なしに自ら楽しめているのでしょうか。

一つの答えとして「客観視」が考えられます。

子供たちはモノマネをすることによって、客観的に仕事を観られています。

「客観」「俯瞰(ふかん)」「離見(りけん)」が仕事を楽しむ一つの手段なのかもしれません。



ある日、ある小学生の生徒がふと言いました。

「先生、何で大人になると仕事しなきゃいけないの?」

子供たちと触れ合っていると、そういった「根本的な」質問を直球で投げてくれます(その時のピュアな「眼」には心が洗われます)


大人になると何でも「わかったつもり」になります。


(いちいち全部に疑問を抱きながら生きていると前に進めないので、「わかったつもり」は大人に必要な能力の一つとも言えるでしょう。)


いつのまにか我々大人は、「仕事はこういうもんだ」と決めてかかっているような気がします。


子供たちのように、もう一度、「仕事って何だろう」「何のために仕事するんだろう」といった根本的な質問を自分に投げかけることによって、仕事の捉え方が変わることでしょう。


こうやって、子供たちと接していると、「楽しむ」という物事の本質に気づかせてくれることが多いです。


大人はみな、昔は子供。


当たり前のことですが、逆に言うと、誰もが子供が持つ神秘の力を使えるということでもあります。



仕事